【総裁選】ひろゆき氏「英語で」ムチャぶりも…候補2人は拒否 日本語返答に「大和魂」ツッコミ

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「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏が、27日夜に配信された自民党総裁選(10月4日投開票)の候補者討論会のインタビュアーとして出演。日米関係を中心とした国際問題へのスタンスを「英語」で回答を求める質問を5候補に“ムチャぶり”し、対応が分かれる一幕があった。
配信は「ひろゆきと語る夜 #変われ自民党 日本の未来を語れ!」と題した自民党による異色の企画で、小林鷹之・元経済安保担当相(50)、茂木敏充前幹事長(69)、林芳正官房長官(64)、高市早苗・前経済安保担当相(64)、小泉進次郎農相(44)の5候補が参加し、持論を展開した。
後半で、外交問題などを語った後、ひろゆき氏は「日本をどんな感じの国にしたいのか、英語で1分間でお答えいただけるとありがたいな~。もちろんやらなくてもいいんですよ、通訳いますからね」と、やんわりと提案。「初めて観客がざわつきましたね」と笑った。
質問に対し、先頭の林氏は「Thank you very much,Mr.Hiroyuki」(ひろゆきさん、ありがとう)と流暢な英語で返答。「I’d like to make this country peace and Hopeful for every people especially for younger people,next generation」(この国を誰もが平和で、希望の持てる国にしたい。特に若い、次の世代の人たちが)と続け、若者たちが自分たちの決断を実現できる国に、、10~30年単位でしていきたい」などの思いを英語で語った。ひろゆき氏は「英語でしゃべった方がわかりやすいし、いいこといってますね」とすかさずツッコミ。林氏も思わず苦笑した。
続く高市氏は「そうですねえ、私の場合はワンフレーズ。Japan is back」(日本は復活する)と端的に回答。その心、意図を聞かれると、そこからは日本語で「安倍総理から始まったFOIPですね、あれをもうちょっと活用したいと思ってます」と返して「FOIP(自由で開かれたインド太平洋構想)」を例示。インド、アフリカなどとの関係について「法の支配に基づく、自由経済を大事にする場所として、経済的な威圧とは無縁の地域にしていく」との理想型も示しながら、「(日本は)今、存在感がないので、私は高らかに『Japan is Back』と国連総会で叫ぶ日を楽しみにしています」と決意を語った。
3番手の小泉氏は「これは今日、ひろゆきさんの提案に乗ってはいけない、というね」と笑いながら「私にとっては正確にお答えしたいと思いますので、私も高市さん同様、日本語でお答えさせていただきたいと思います」と英語回答を拒否。「トランプ大統領が仮に来月、来日されるとした場合、いかに日本がおかれている安全保障環境が厳しいか。安全保障環境の厳しい環境を共有する。その上で、日米はともにお互いにとって最高のパートナー同士であること、こういったことも認識を共有することがやらなければいけないこと」などと日本語で述べた。ひろゆき氏は「高市さん『Japan is Back』って英語言ったじゃないですか。一言も言わない、っていう。大和魂、的なね」と笑った。
続く小林氏も「あえて日本語で正確に答えたいと思います」と英語を回避。「トランプ大統領には、日米同盟こそがインド太平洋の礎にあるのだ、ということを共有したいと思ってます、。その上で、日本として、日本自身の防衛力、これを責任ある形で高めていく、これを約束したい」とし上で、先端技術などの向上で、日本が「アメリカにとっての価値ある国になる」ことが重要と指摘した。
ひろゆき氏はここで「英語しゃべるスキルがあるのに使わないのか、しゃべれないのかがちょっと分からないので、今のところ、林さんだけ点数稼いでいる感じ」と首をかしげる場面もあった。
ただ、最後の茂木氏は「Thank you for the occasion(機会をいただきありがとうございます)」と英語で話し出し、周囲はざわついた。茂木氏は「I’d like to convince President Trump that Japan is a most important partner for United States to solve their problems(トランプ大統領には、日本が米国にとって、問題解決のための最も重要なパートナーであることを納得してもらいたい)と続け、中国との関係などにおいても、日本が重要であることを訴えたい、と英語で語った。
ひろゆき氏は「茂木さん、日本語だとモゴモゴしてたけど、英語の方が分かりやすい。若手が英語しゃべらなくて、(年齢が)上の方が英語しゃべる国なの?ここは」と、意外な展開に驚きもみせた。

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