9月6日から8日まで新潟を訪れていた愛子さま。
新潟市内でひらかれた「防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)2025」に出席したほか、2004年の中越地震で被災した長岡市の山古志村を訪問し、復興の取り組みを視察するなどした。
愛子さまが訪れる先々に数多くの人が詰めかけ、「お手振り」に歓声をあげる様子からは、愛子さまの圧倒的な人気が伝わってくる。
「今回の訪問でとくに注目を集めていたのが、愛子さまの『所作』だったと思います」
と話すのは、皇室を取材する記者だ。
「愛子さまは7日、『ぼうさいこくたい』がひらかれる『朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター』を訪れましたが、その入り口での所作が非常に美しく、しかも、じつに心にあたたまる雰囲気がありました。
愛子さまはコンベンションセンターの入り口まで公用車でやってこられました。公用車から降りるとき、SPと見られる男性がドアを開けたのですが、その直前に、愛子さまはごくごく自然に、ほほえみながら頭を下げておられたんです。その自然な『感謝のおじぎ』の感じのよさは大変なものでした」
「その後、車を降りた愛子さまは、コンベンションセンターの入り口前で出迎えの方にあいさつをしましたが、これも凄かった。
当初、出迎えの方に向き合おうとする愛子さまの体が、相手の真正面にくる角度から少しだけズレそうな雰囲気がありました。すると愛子さまは、自分の体がきれいに相手の真正面にくるように、ごく自然にステップを踏んだのです。
その後も、出迎えの方が案内をするために体の向きを少しずつ変えるのに合わせて、愛子さまは自分の体が相手の真正面にくるように、自然に足の位置をズラしておられました。
そのステップがあまりになめらかで美しかったのはもちろん、その姿からは『きちんと向き合って話を聞こう』という姿勢がにじんでいるようでした。こうした対応をしてもらえた相手は『ものすごく丁寧に応対していただけた』と感激するのではないでしょうか」(同)
さらに、コンベンションセンターのなかに入ってからの様子も注目に値するものだったという。記者がつづける。
「シンポジウムがひらかれる部屋に入ってきた愛子さまは、ほほえみつつおじぎを欠かさないのはもちろん、イスに腰かけるまえに、自分の後ろに座っていた人たちにも、丁寧に頭を下げておられました。
その動作は、決してスピードがゆっくりというわけではないのに、セカセカしたところがまったくなく、自然で、なめらかで、じつに優美な雰囲気がありました。ただのおじぎが、これだけいい印象を与える。長い時間をかけた修練の賜物なのではないかと思います」
もう一つ、この記者は、愛子さまの「表情」に関して注目するところがあったという。
「愛子さまは今回、公の場でだれかのお話を聞くとき、ほとんど『まばたき』をしていませんでした。ほほえみながら、ほとんどまばたきをすることなく、自然に相手の顔を見て、うなずきながら話を聞いておられた。
これもやはり向き合っている相手にたいして、『話はもちろん、あなたの人柄も合わせて、きちんと受け止めている』というメッセージを発する効果があるのではないかと考えられます。
じつは愛子さまのお父様である天皇陛下も、公の場で人の話を聞くときには、非常にまばたきが少ないことで知られています。愛子さまは幼いころから天皇陛下のご様子をご覧になって、こうした所作を身につけていったのではないでしょうか」
なんということのない動き一つとっても、そこには「皇室ならでは」の教えが凝縮されているのかもしれない。
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さらに【つづき】「愛子さまが静養先で履いていた「白のパンプス」、その「意外なブランドとお値段」【皇室】【天皇ご一家】」では、愛子さまのファッションについて紹介しています。
【つづき】愛子さまが静養先で履いていた「白のパンプス」、その「意外なブランドとお値段」【皇室】【天皇ご一家】