政治ジャーナリスト田崎史郎氏が8日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に出演。石破茂首相の急転直下の辞任について、その背景にあった三者会談の舞台裏を明かした。
石破氏は7日、首相官邸で会見を開き、辞任を表明した。番組では、6日に行われた石破首相、菅義偉副総裁、小泉進次郎農相による三者会談が辞任の引き金になったとされる点に注目した。会談では「臨時総裁選の実施」や「首相退陣」について意見が交わされ、自発的な辞任を促された可能性があるとみられている。
MCの宮根誠司アナウンサーが「会談前までは、石破さんは“延命”という言葉はよくないですが、解散総選挙を考えていたということですよね?」と問いかけると、田崎氏は「そうですね。先週の土曜日の夜に会談されたわけなんですけども。その前の夕方に赤沢大臣が帰国されて、日米関税交渉の報告をして、そこで会議をして。これからこうしていこうって言ってるわけですね。その段階で辞めるつもりは全くなかったわけです。土曜日の夕方まで」と説明。
しかし、今回急転直下の辞任に至った背景は「土曜日の菅さんと石破さん、小泉さんとの会談が約2時間行われたわけですね。菅さんと会われてる段階で辞める辞めないの話はされてないんです。菅さんが抜けられた後、約1時間半、小泉さんと石破さんが事実上サシの形で話し合ってるんですけど。そこから徐々に気持ちがやわらいでいって、最後は明日会見しようかって言ってるんですね」と語った。
さらに、「進次郎さんの言葉が石破首相の胸に刺さったのではないか」とも分析。「“石破さんは本当によくやられましたと。こういう成果があって、大事なことを随分やられました。でもそれを残すためにどういうことをすればいいか、ここで引かれた方が石破さんの実績が残るんじゃないでしょうか”みたいにうまく総理の気持ちをほぐしていったのでは」と推察した。