「都心がガラガラ」は昔の話? 変わるお盆の風景に溶け込む“外国人” インバウンドで浮かび上がる人手不足【サンデーモーニング】

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お盆といえば、都心から人がいなくなる光景がおなじみでしたが、増加する外国人観光客の影響で、その状況は大きく様変わりしているようです。
【写真を見る】お盆なのに混雑する都心 多くの外国人観光客の姿
13日、岐阜県郡上市では、夜通し踊り明かす伝統の「郡上おどり」が開催され、大勢の観光客らで賑わっていました。
先祖の霊を迎えて供養する“お盆”。各地では、里帰りした家族連れが墓参りをする昔ながらの光景もみられました。
お盆の風物詩といえば、かつては帰省客が新幹線の自由席に殺到する様子や、その一方で、都心はガラガラというのが、おなじみの景色でした。ところが…
杉浦みずきキャスター「東京・丸の内のオフィス街、お盆休みにもかかわらず、多くの人々が行き交っています。外国人観光客の方もたくさん見られます」
外国人観光客の増加で、お盆の都心はすっかり様変わり。直近の半年は初めて2000万人を突破しています。
浅草でも…
ーー人の多さなど、いかがですか?染絵てぬぐい ふじ屋「なんかすごく、例年より(客に)来ていただいている」
清助刃物 新仲見世店「去年に比べると日本人の客も、インバウンドの客も、両方ともに増えた」
お盆休みの日本人客に加え、外国人も増加。観光業界にとっては「書き入れ時」ですが、深刻な人手不足に直面している一つが、宿泊業です。
宿泊客の7割が外国人だという東京・築地の「ホテルビスタ」では、人手がかからないよう、朝食ビュッフェの調理から提供まで、全てを外部に委託することにしました。
そして、接客スタッフとして頼るのは外国人です。
ホテルビスタ東京[築地] バストラ・サルソティさんーー出身はどちらですか?「ネパールです」
ーー日本語と英語、どちらを使うことが多い?「英語のほうがもちろん多いです」
ホテルビスタ東京[築地]森田浩司 支配人「外国人スタッフがいないと今や成り立たない。私どものサービス業、人が足りない。ここ3年間は、ホテルの運営と並行して、ずっと人材確保のことを考えています。必死ですよ」
今では、17人の従業員のうち、9人が外国人。
ホテルビスタ東京[築地]森田支配人「英語があらかじめ、あれだけ堪能だったら『即戦力だな』と。もっと新しい上質なサービスが提供できる」
各地で日本に溶け込む、外国人の姿。お盆の光景も変わりつつあります。

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