都内ではしか感染急増、今年すでに28人で昨年1年間の3倍に迫る…都が速やかな受診呼びかけ

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麻疹(はしか)の感染者が東京都内で急増している。
今年の感染者数は7日時点で28人に上り、昨年1年間(10人)を大幅に上回っている。感染力が非常に強く、旅行や帰省で移動機会が増えるお盆期間に入ることから、都は警戒を強めている。
はしかは、麻疹ウイルスによる感染症で、39度以上の高熱と発疹を引き起こす。せきやくしゃみの飛沫(ひまつ)のほか、空気感染もする。予防にはワクチンの2回接種が有効とされる。
都防疫課によると、都内の感染者数は、過去10年では2019年の124人が最多。コロナ禍で移動が制限された20年は2人に激減し、21、22年はゼロだった。一方、行動制限がなくなった23年は10人、24年も同数が確認された。
今年は年明けから確認され、5月には10人を超えた。増加の要因には、海外渡航者や訪日外国人客の増加でウイルスが持ち込まれたことが考えられるという。7月17日には40歳代の男性、今月5日には同居する10歳代の娘の感染が判明。2人とも渡航歴はなかった。
都はSNSの公式アカウントを通じ、早期の予防接種のほか、疑いのある症状が出た場合の速やかな受診を呼びかけている。

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