新燃岳では連続噴火が3日以上続く…専門家「このまま続くと大きな噴火に移行する可能性がある。避難のための備えを」

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霧島連山の新燃岳では3日以上経った30日も連続して噴火が続いています。専門家は、「このまま続くと大きな噴火に移行する可能性がある」と指摘し、警鐘を鳴らします。 気象台によりますと、霧島連山の新燃岳は、27日午前10時25分に噴火が確認され、噴火は3日以上経った30日も連続して続いています。 28日午後5時半前には、噴煙が火口から最高で1600メートルの高さまで上がりました。

活動はいつまで続くのか。地殻変動が専門の鹿児島大学・中尾 茂 教授は。(鹿児島大学 理工学研究科 中尾茂教授)「広い範囲の地殻変動を見るとまだ収まってはないというふうに見えるので、噴火が継続するかどうかは別にして、活動としては継続する可能性が高いと思う」 火山性地震は、30日午後5時までに160回観測しています。 最も多いのは、24日の845回。その後は減少し、ここ数日は100回前後で推移しています。中尾教授は。(鹿児島大学 理工学研究科 中尾茂教授)「今後ずっと数が順調に減っていけば一旦落ち着く、火山活動の活発化から少し低下の状態になるというふうには言えるが、昨日200だったから今日100になって半減したから(活発化が落ち着いた)というふうには直ちには言えない。もう少し長い期間を見ていただく必要がある」 噴火活動は継続する可能性が高いとしたうえで、大きな噴火に注意が必要だと話します。(鹿児島大学 理工学研究科 中尾茂教授)「このまま続いていくと大きな噴火に移行する可能性はあるかと思う。それがどれくらい大きな噴火になるかというのは予想がつきません。そういうような噴火が起こったときには逃げることができる備えをしていただく、いろんな情報に注意して暮らしていただくというのが重要」 降灰は、1日正午までは、火口から西方向に予想されています。 新燃岳の噴火警戒レベルは3の「入山規制」が継続中で、気象台は火口からおおむね3キロの範囲で噴火に伴う大きな噴石に警戒を呼び掛けています。

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