タレントのラサール石井(69)が6月30日、国会内で会見を実施。7月の参院選(3日公示・20日投開票)に、社民党から出馬することを発表した。選挙戦の争点としては「消費税の廃止」などの経済政策を掲げた。
【写真】熱く語るラサール石井
50人近くの報道陣が集まるなか、党代表の福島瑞穂氏(69)とともに登壇。福島氏は「普段からSNSなどで発信するお姿を見ていた。党としては存続の危機の中、社民党から出馬してくれることは本当にありがたいこと」と喜びを語った。
石井は社民党を選んだ理由について、オファーがあったことを明かしながら「即答したわけではない。一度は断りましたが、粘り強く口説いてもらった」と回顧。「今までの言動を見ていただければ、自民党ではないとわかるでしょう」と冗談を交えながらも、「ただ議員になりたいのであれば、なりやすい党から出る。私は孤軍奮闘している福島党首に魅力を感じた。今は党存続の危機にあるけれど、なくなってはいけない党」と力説した。
自身が選挙戦で訴えたいこと主張については、社民党としては社会保険料の半額化を掲げているが「僕としては消費税の廃止」と高らかに宣言。「各党が各々の目標を掲げているが、ゆくゆく消費税を廃止するという高い目標にする。折り合いを付けてじゃあ5%に、じゃあ食料費だけ免除みたいに勝ち取っていきたい」と話した。
昨今の世論が排外主義的になっていることに対しては「そのような主義の本質を理解したうえで、それを支持する人が増えるなら独裁国家にひた走ってしまう」と憂慮。自身も政治的発言をしていたことで、マスコミから取材拒否をされた過去を明かし「政府に非難的なことを言うと投獄されるぐらいの危機を感じてる。ただそうなっても自分の主張を貫きます」と主張をぶらさないことで対抗していく意思を示した。
また、仮に当選した場合のタレント業との兼ね合いについては「当面は議員として国民の付託に答えるのが仕事。余裕が出てきたら考えます」と説明。いわゆる「タレント候補」と言われることについては「あまり好きな言葉ではない」と嫌悪感を示し、「要は当選してからの仕事ぶりが大事。働きぶりを見て判断してほしい」と話した。
(よろず~ニュース編集部)