ミシュラン1つ星料理人の昏睡レイプ公判 法廷ライターが指摘「氷山の一角」

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昨年12月と今年2月、女性客に睡眠剤を飲ませて抗拒不能にさせ、性的暴行を加えたとして、準強制性交等の罪に問われた大阪市の飲食店経営者・榎本正哉被告(47)の第2回公判が28日、大阪地裁(大寄淳裁判長)で開かれた。
起訴状などによると、榎本被告は自身が経営する日本料理店「榎本」の店内で、睡眠剤のゾルピデムやトリアゾラムを用いて女性客を抗拒不能にさせ、口腔性交及び性交に及んだとされる。同店はミシュランガイドの1つ星を獲得したこともある人気で、家宅捜索では、榎本被告に処方されていたトリアゾラムなどが押収されている。
この日は2月の事件の被害者Bさんに対する審理が行われた。榎本被告は初公判で、昨年12月の事件の被害者Aさんへの起訴内容を認めた時と同様、小さな声で「起訴状に間違いございません」と認めた。
検察側は初公判の際、別件で追起訴する意向を示唆。榎本被告の“余罪”をにおわせていたが、この日の公判で新たな被害者Cさんの存在を明らかにした。ただ、捜査は難航しているもようで、裁判長は「迅速な審理にご協力をお願いします」と求めた。
法廷ライターの櫛麻有氏は「大阪では2020年1月に、居酒屋チェーン店店長が店内で女性客を泥酔させレイプしたり、9月にもインターネットで知り合った男と共謀した創作料理店店主が、自分が経営する店で男の知人女性に睡眠薬を飲ませて集団レイプしようとするなど、酒や睡眠薬を使って女性客を狙う事件が相次いでいました。この種の犯行は被害に気づかないことも多い。今回の事件も氷山の一角にすぎないのではないか」と警鐘を鳴らした。
犯行の経緯や動機は今後明らかになりそうだ。

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