第1子出産という慶事にも当初宮内庁はノーコメントを貫き、眞子さんと両親の亀裂は深まるばかり。じつは圭さんは眞子さんの成育過程を知って疑問を抱き、NYの知人に――。(全2回の1回目/後編へ続く)
【写真】1億円超で「子育てにもぴったりの場所」だという小室夫妻の新居
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美しい田園や丘陵地帯を有する、アメリカ・コネチカット州のとある町。生い茂る木々に囲まれた集合住宅の一軒に、1組の日本人夫婦がひっそりと暮らしていた。
近隣住民にとっては、静かな印象を与えるカップルだ。だが顔を合わせると、必ず笑顔で「ハロー!」と挨拶し、大きく手を振ってくれる。
必要なものはネット通販で手に入るが、妻はしばしば買い物に出る。牛乳で作られた白カビチーズや、紫色の蘭。お店に足を運ぶからこそ、自由に好きなものを選ぶことができる。
夫は日ごろは弁護士として法律事務所で働いているが、今は育児休暇中で、NYのオフィスを離れている。だから夫婦そろって、ベビーカーを押して近所を散歩することもできる。近隣住民から見ても、その光景は幸せそのものだった。
何の変哲もない、新たな命を迎えたばかりの夫婦の生活。妻はようやく“内親王”でも“将来の天皇の姉”でもない、ただ1人の子供の母親という立場になった。それは彼女にとって、何ものにも代えがたい称号だった。
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5月22日発売の「女性セブン」で報じられた、小室眞子さん(33)の“極秘出産”。同誌のウェブ版では、イタリア製のベビーカーを押す夫妻の写真も掲載された。同誌によれば、昨秋ごろの妊娠判明にともない、夫の圭さん(33)が急いで子育てのための新居を探し、今年3月に引っ越したという。
パパとママになった小室夫妻
「2人が新居を構えたのは、現地駐在員の間でも暮らしやすく治安のよい町として知られるエリアです。圭さんの勤務地であるNY市へのアクセスも良い」(圭さんの知人)
これまでの夫妻の住居は賃貸マンションだったが、今回選んだのは集合住宅型の一軒家だった。
「不動産業者によれば、広さは約74平米の2階建て。1ベッドルームに加え、地下に“ボーナススペース”も備えられており、日本でいえば2LDKの一軒家という感じでしょうか。独立した玄関のある連結式の集合住宅で、マンションと比べ、上下のフロアへの騒音などを気にすることなく子育てできます。このエリアは高級住宅街として知られ、市場に物件がなかなか出ない。売りに出された途端にすぐ買い手がつき、提示価格より高値で買われることもある」(地元不動産関係者)
新居の購入価格は68万ドル(約1億160万円)。この集合住宅にはベッドルームが1つのタイプと2つのタイプの2種類があり、夫妻が選んだ1ベッドルームタイプは2ベッドルームと比べると格安だ。
小室夫妻にこの家を売った、前の住人が語る。
「非常に簡単なディールでした。昨年11月頃に相手方から依頼された仲介業者が交渉に訪れ、こちらの言い値か、それより少しだけ安い値段を提示された。数日で購入が決まりました。あのエリアは学校も周囲のコミュニティも充実していますし、駅にも食料品店にも歩いて行ける。子育てにもぴったりの場所です」
眞子さんの渡米から約3年半。米国内で夫妻が引っ越しをするのはこれが2度目だ。最初のマンションはNY・ヘルズキッチン地区だったが、23年11月頃にはNY州に隣接するコネチカット州の学生街、スタンフォードに移っていた。
いずれの住まいでも、夫妻は仲睦まじい姿を見せていた。ヘルズキッチン時代にはマンションの屋上で一緒にバブル(タピオカ)ティーを飲んだり、メトロポリタン美術館で圭さんが眞子さんを“バックハグ”しているのが目撃されたこともあった。
スタンフォード時代には、しばしばショッピングモールの有名中華料理店を訪れ、麻婆豆腐などのスパイシーな料理を好んで注文していたという。店員が振り返る。
「とても感じの良い仲良しカップルでしたよ。年初までは1カ月に1度くらいのペースでいらっしゃっていました。最後に見たときは男性がビール、奥さんがお水を飲んでいた記憶です」
一方、渡米からしばらく経っても、眞子さんは現地の日本人からの視線を気にしていた。励ましの声をかけられることもあったが、逆に、ネガティブな言葉を投げかけられることも多々あったためだ。眞子さんは日本人コミュニティを避けるようになり、圭さんが周囲に「日本食を食べたいときはコリアンタウンに行く」と明かしたこともあった。
だが、眞子さんは徐々にそうした視線からも解放されていったようだ。スタンフォード時代の近隣住民が語る。
「夫妻はよく日本食材店にいらしていましたよ。味噌などの日本の食材を手にとっていたり、イートインスペースで2人で牛丼を食べていたこともある」
米国での暮らしにも慣れてきた夫妻が子供を望むのは自然なことだったろう。それは、圭さんの10代の頃からの夢でもあった。圭さんは当時、友人にこう語っていた。
「将来はいいお父さんになりたい。子供に何か聞かれたら、しっかり答えられる父親になりたいんだ」
こうして、夫妻は待望の第1子を迎えることになったのだ。
「眞子さんは新居のあるコネチカット州ではなく、NY州で出産したそうです。現在、夫妻はお子さんの国籍取得の手続きに追われているようです」(前出・圭さんの知人)
米国で生まれた子供の国籍はどうなるのか。イデア・パートナーズ法律事務所の上野潤弁護士が解説する。
「米国は出生地主義のため、原則として米国で生まれた子供は米国籍を取得します。トランプ大統領は一時的な滞在ビザなどで米国にいる人から生まれた子供には米国籍付与を認めない大統領令に署名しましたが、複数の連邦地裁から差し止められているため、現状では米国で生まれた新生児は米国籍を取得できる」
一方、日本の国籍法に基づき、両親いずれかが日本国籍であれば、子供も日本国籍を取得できるという。
「ただし、在米日本大使館に出生届を提出するなど、出生から3カ月以内に日本国籍を留保する意思表示をしなければなりません。日本では原則として二重国籍が認められていないので、20歳までに米国と日本、いずれかの国籍を選ぶ必要があります」(同前)
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後編では、小室圭さんがNYの知人に語ったという驚きの秋篠宮ご夫妻への“不信感”、ご両親と眞子さんとの間で修復される気配のない親子の溝について取り上げている。
〈「秋篠宮家が出産の公表を望んでいない」眞子さん“極秘出産”で深まるご両親との溝〈小室圭さんが疑問視する“秋篠宮流教育”〉〉へ続く
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年6月5日号)