【参院選】石破首相“参戦”で公示日の兵庫県が大混乱 14人が出馬表明 NHK党・立花孝志氏も

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自民党総裁の石破茂首相が参院選(7月3日公示、20日投開票)の第一声を兵庫県内で行う見通しとなり、大荒れ事態が予想されている。
自民党総裁は国政選挙での第一声は東日本大震災の被災地・福島で行うのが慣例となっていたが、石破首相は公示日に大阪・関西万博のジャパンデーで、関連行事への出席を予定している関係から、兵庫入りを調整している。来年度中に設置を目指す防災庁は石破首相の肝いり政策で、阪神大震災から30年の節目となる兵庫はうってつけというわけだ。
もちろん選挙でのテコ入れの狙いもある。「参院選の兵庫選挙区は昨年から続く斎藤県政の混乱で、斎藤元彦知事や周辺、候補者、関係者の間で、刑事や民事の訴訟合戦となったことから、メディアの関心は高い。改選数3に対し、日本保守党を除く国政政党8党のほか、各政治団体も候補者を擁立して、東京や大阪以上に注目を集める選挙区になります」(永田町関係者)
自民党現職の加田裕之氏、公明党現職の高橋光男氏、無所属で立憲民主党県連が推薦する元明石市長の泉房穂氏の3人を軸に国民民主党の多田ひとみ氏、日本維新の会の吉平敏孝氏、共産党の金田峰生氏、れいわ新選組の米村明美氏、社民党の来住文男氏、参政党の藤原誠也氏が挑む構図だ。
さらに政治団体では、AIエンジニアの安野貴博氏率いるチームみらいの前田実咲氏、無所属連合の高橋秀彰氏、多夫多妻党の「バルドー姉さん」こと永安祐子氏、加えて昨年の兵庫県知事選での「2馬力選挙」で物議を醸したNHK党の立花孝志党首は、現在立候補している兵庫・三木市長選に落選した場合は、参院選への転戦を表明している。
石破首相がどの場所で演説を行うかの詳細は決定していない。「すでに14人が出馬表明していて、兵庫県庁から元町、三宮は各陣営による陣取り合戦になって、かちあう事態が予想されます。支持者やアンチが入り乱れての大混乱となりますよ」(地元政界関係者)
斎藤知事は参院選に関し、「公務優先で考えている」と特定の候補者に肩入れする考えはないと表明しているものの動向が注目されており、公示日の兵庫は激熱スポットとなりそうだ。

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