国民民主・玉木代表の失言は「英語喋れる俺、をチラ見せ」が原因? 「身内」からも苦言

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国民民主党の玉木雄一郎代表による女性からの支持率低迷をめぐる発言が波紋を広がり続けている。同党の政策が女性にとって「理解が難しい」ともとれる内容で、「蔑視」だとする批判が噴出したものだ。
党内外からは、玉木氏の「英語での発信」をめぐる指摘があがった。
国民民主に対する女性の支持率が男性よりも大幅に低い原因と解決策を問われた玉木氏は、英語で「『言っていることが複雑で理解が難しい』という人が多い」と発言。
「私たちの政策は男性だけではなく女性にとっても良いものだが、理解してもらうのが難しい(I think our policy is good not only for men but also for women. But I think it’s very difficult to understand for them.)」などと述べた。
SNS上では、こうした玉木氏の発言について「『女性が理解できない』と言っているのでは」との批判が噴出。
玉木氏は2025年6月25日、Xで発言を釈明した。
本来は「国民民主党の政策は女性にとっても良い政策だと考えていますが、実際には女性に届いていない実状があり、それについて難しさを感じています」と伝えたかったが、「拙い表現」が原因によって誤解を招いたと説明していた。
批判の声が上がる中、国民民主党の広報委員長で参院議員の伊藤孝恵氏は26日、自身のXを通じて見解をつづった。
発言内容そのものより、英語による発信スタイルが問題だったのではないかと指摘し、「良いところ悪いところ、全部まるめて尚、尊敬できる代表です」とフォローした。
立憲民主党の泉健太前代表(衆院議員)は、玉木氏の釈明を受け「玉木代表の訂正部分とあらためての発言の趣旨は、この投稿で示されたと思います」と反応。
その上で、「ただ玉木さんは、日本の著名な政治家の一人です。誤った言葉遣いが世界を駆け回らぬよう、海外向けの公式な機会では、今後は事前に原稿を書きチェックを受けるか、通訳に任せてはどうでしょうか」とアドバイスした。
「政界随一」と謳われるほどの英語力で知られた第78代内閣総理大臣の宮澤喜一氏も、外交など重要な場面では通訳を起用していた。英語に自信のある政治家であっても、公式な国際対応ではプロの通訳を挟むのが一般的だ。
特派員協会では英語での応答が推奨される向きもあるが、リスクを避けるために「冒頭発言のみ英語で、質疑応答は日本語」という対応を取る政治家も少なくない。
一方、一連の炎上について「英語の問題ではない」とする立場もある。
立憲の米山隆一衆院議員は、玉木氏について「日本語でもいつも雰囲気でしか話してないから英語で話すとボロが出る」とのX投稿を引用し、共感を示した。
別の投稿では、「要するに『事実に反する理屈で煙に巻こうとしたら失敗した』と言う事かと思われ、批判されて止むをえないと思います」と厳しい視線も向けた。
英語での会見が問題視されている点についても、「英語としての拙さは私もそうですので批判する積りはありません」と前置きしつつ、「問題は玉木氏の弁明とは裏腹に、その後ろにあるロジックで、女性蔑視以前に、表現がどうあれ『国民民主の政策は難しく、国民がそれを理解できないから支持率が上がらない』がそもそも事実でないという事かと思います」としている。

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