北海道大学は、国内で未確認の外来植物「ジャイアント・ホグウィード」(和名:バイカルハナウド)の可能性のある植物が校内で確認されたとして、該当植物の花や葉を駆除し、同定作業を行っていると明らかにした。
環境省外来生物対策室によるとバイカルハナウドは、植物の液が肌に付着したまま太陽光などの紫外線に当たると炎症を起こす「光毒性」を持つことが報告されている植物。死亡例は把握していないとしている。
なお、米ニューヨーク州の公式サイトでも、「この植物に触れないでください」と注意喚起をしている。
外来生物対策室によると、バイカルハナウドはこれまで国内では確認されていない。そのため国内への侵入や定着の可能性が低いとみなされ、「特定外来生物等」には指定されておらず、「検討の俎上にも上がってきてない」という。
北大広報課は、25日にJ-CASTニュースの取材に応じ、24日午後に大学構内にバイカルハナウドと思われる植物を発見したとのSNS投稿を確認。投稿者を名乗る人や投稿を見たという人から大学に連絡があったと明かした。
その後、大学の担当部署が確認したところ、「新渡戸通りの南側」に該当の植物を発見。「学内の専門教員」に調査を依頼した。株数は不明だが複数確認されたという。
なお、該当の場所について、植物がバイカルハナウドと断定したわけではないものの、立ち入り禁止にしているとした。
さらに25日午後、学内の専門教員と環境省、北海道、札幌市で現地確認をしたという。「飛散防止のため、花・葉を駆除し、これから同定作業を行う」とした。
大学広報課は、もしもバイカルハナウドだと確定した場合は、「しかるべき措置を取る予定」としている。