山本太郎氏 当選者が倍で増える「れいわローテーション」を参院選で正式実装へ 3年の交代制

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

当選者の倍の人数の議員が誕生することになる。れいわ新選組の山本太郎代表は夏の参院選比例代表に「れいわローテーション」を正式に導入することを明かした。当選しても任期6年の折り返しになる3年後に議員辞職しなくてはいけない約束で、守らない場合は議員の人間性が問われる仕組みとなる。
「れいわローテーション」は3年前の参院選比例代表で当選した水道橋博士が病気で辞職した際に導入された。繰り上がる議員は1年後に辞職することで、次々と候補者がバッジを着けられる触れ込みだったが、最初の繰り上げ当選となった大島九州男氏は1年後に辞職を固辞したことで、早々に破綻していた。
山本氏は17日、大島氏が辞職しなかったことに「事前にそういう取り決めをしていたわけではない。気持ちの整理がつかないということだったのでローテーションは見合わせになった。急に決まったことで、人間ですから心の揺れはあると受け止めている」と理解を示したが、課題も浮き彫りとなっていた。
来たる参院選に向けては改良した「れいわローテーション」を導入する。任期は1年ではなく、3年に延ばし、議員辞職する旨の誓約書を公認時に交わすことを決めた。山本氏は「誓約書は法的拘束力があるかといえば、究極はない。そう考えた時に議席を泥棒するのか、譲るのかということになる。それはもうそれぞれの候補者で恥じないような行動をしていただくしかない」と説明した。
議員の任期を巡っては、再生の道の石丸伸二代表も都議選へ向け、多選で議員バッジにしがみつくのを避けるために候補者の条件を「最長2期8年」と設けた。れいわはこれまでも特定枠を活用するなどして、マイノリティー当事者の政治参画を促してきたが、3年と短く設定することで、さらに門戸を広げたい方針だ。
山本氏は比例代表に14人の候補者擁立プランを示した。ローテーションが機能すれば、4人当選で8人、5人当選で10人、7人当選ならば14人の候補者全員が3年以内に議員バッジを着けることになる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。