20日午後、北九州市小倉南区の資材置き場で、男性1人の遺体が見つかった事件で、警察は21日未明になって、46歳の会社役員の男を逮捕しました。見つかった遺体は、男の父親でした。警察は殺人容疑も視野に捜査する方針です。
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、北九州市小倉北区の会社役員、華山龍馬容疑者(46)です。警察によりますと、華山容疑者は4月18日午前8時ごろから午前9時ごろまでの間に、北九州市小倉南区市丸の建築土木会社の資材置き場に、北九州市の会社役員で、父親の龍一さん(当時87)の遺体を土の中に埋め遺棄した疑いです。
警察は21日午前3時から記者会見を開き、発表しました。
事件の前日、別の親族が龍一さんの行方不明届を警察に出していました。防犯カメラで、龍一さんを連れ去った不審な車が現場近くに向かったことが確認され、警察が捜査していました。警察の調べに対し、華山容疑者は「私はやっていません」と容疑を否認しています。警察は、親子の間に何らかのトラブルがあったとみていて、殺害容疑も視野に捜査する方針です。
2人は同じ会社で、いずれも役員を務めていました。龍一さんの遺体が見つかったのは、この会社が管理する資材置き場だということです。龍一さんは会社の創業者で、現在、登記上は長男の華山容疑者が代表取締役となっているということです。
警察は、防カメなどの捜査で容疑が固まったとして、21日午前1時20分ごろ、小倉北警察署で華山容疑者を逮捕しました。検視の段階では目立つ外傷は確認できないということで、21日に司法解剖をして死因を調べることにしています。