小学校で“暴行” 児童トラブル相談…母親が知人呼ぶ 親と学校“良好な関係”マニュアル検討

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東京・立川市の小学校で男2人が、教員らを殴ったとして現行犯逮捕されました。この学校に通う女子児童の母親と教員との話し合いがまとまらず、母親が知人の男2人を呼んだところ暴れ出したということです。 ◇事件発生から約2時間後、小学校の前には大勢の保護者の姿がありました。児童の緊急下校が決まり、保護者が連れ添って帰っていきました。小学1年生「日本は平和だと思っていたけど、こういうの学校で初めてで怖かった」

保護者「自分の子どもが通っている学校でこんなことになると思ってなかった。本当にあってるかなって」8日午前11時ごろ、東京・立川市立第三小学校で暴行事件が起きました。110番通報「2年1組に不審者が入っている」「男らが緑色のビンを持っている」「先生1人が殴られた」40代と20代の男2人が授業中の教室に侵入。担任ら5人を殴ったとして、暴行の疑いで警視庁に現行犯逮捕されました。教育委員会は、8日夕方に会見を開きました。立川市教育長「当該校の保護者が連れてきたであろう男性2名が、第三小学校2年1組の教室に侵入してきたようです」男らは、この学校に通う児童の母親の知人だといいます。児童の母親は担任と面談をするため、午前9時15分ごろに学校を訪問しました。内容は児童同士のトラブルの相談でしたが、話はまとまらず、1時間ほどで終了したといいます。その後、一度学校を出ると40代の男に連絡。すると「じゃあ学校に行く」と言って、学校へやってきたということです。男2人は正門から入ると、校舎と体育館をつなぐ通路から中に入ったとみられ、向かったのは2階にある2年1組の教室。1人は緑色の酒瓶を持っていたといいます。当時、教室は授業中で児童32人と教員2人がいました。そこに男らが侵入。教員は児童を避難させながら男らをおさえようとして殴られたといいます。児童らの助けを求める声でほかの教職員もかけつけますが、校長は廊下で20代の男に殴られました。教員が1階にある職員室のカギを閉めて110番通報していると、男らは窓ガラスを割って侵入。その後、教員らによって取り押さえられました。当時、教室にいた児童に話を聞きました。2年1組の児童「2個に分かれて逃げた。体育館と(外)。(男らが)入ってきて先生がやられた時が怖かった」――「やられた」というのは殴られて倒れていた?2年1組の児童「たぶん倒れてた」「『なんだよ』って先生が言ったら(男に)ガンってやられた」隣のクラスに助けを求めた児童もいました。隣のクラスの児童「1組の子が2組に来て『2年1組に大変なことが起きてます』って。1組のクラスのみんなが走って逃げて、不審者の怒鳴り声とか、どたばた走っている音が」当時、校内は避難訓練の直前でしたが、始まる合図がなかったため、ほかの学年も異変に気づいたといいます。小学4年生「午前11時に先生が訓練来るって言ってたけど、放送鳴らなくてみんなびっくりしてて『不審者みたいなの来た』って先生が言っていて、机をドアの近くにいっぱい置いてみんなで隠れた」調べに対し、男らは次のように話していて、警視庁は事件の経緯を調べています。男(40代)「積極的には殴っていない。制止されたので振り払っただけ」男(20代)「押さえつけてきたので、払いのけてひっぱたいた」また東京都教育委員会は、学校と保護者が良好な関係をつくるための有識者会議を9日から開催するとしています。有識者会議の参加者の1人、日本大学の柳瀬教授に話を聞きました。――学校現場の問題点は有識者会議のメンバー 日本大学法学部 柳瀬昇教授「心を病んで休職をしてしまうような学校の先生とかも多々いると聞いている。そういったことのないように、一つの要因として、不当な家庭からの要求は、都としては教員を守ってあげなければいけない」「モンスターペアレンツへの対応の議論も一方であるなかで、今年4月から施行された東京都のカスハラ防止条例の対応でマニュアルを作成していく」学校関係者や保護者の意見を聞くなどして、報告書をまとめ、マニュアルを策定するということです。(5月8日放送『news zero』より)
東京・立川市の小学校で男2人が、教員らを殴ったとして現行犯逮捕されました。この学校に通う女子児童の母親と教員との話し合いがまとまらず、母親が知人の男2人を呼んだところ暴れ出したということです。

事件発生から約2時間後、小学校の前には大勢の保護者の姿がありました。児童の緊急下校が決まり、保護者が連れ添って帰っていきました。
小学1年生「日本は平和だと思っていたけど、こういうの学校で初めてで怖かった」
保護者「自分の子どもが通っている学校でこんなことになると思ってなかった。本当にあってるかなって」
8日午前11時ごろ、東京・立川市立第三小学校で暴行事件が起きました。
110番通報「2年1組に不審者が入っている」「男らが緑色のビンを持っている」「先生1人が殴られた」
40代と20代の男2人が授業中の教室に侵入。担任ら5人を殴ったとして、暴行の疑いで警視庁に現行犯逮捕されました。
教育委員会は、8日夕方に会見を開きました。
立川市教育長「当該校の保護者が連れてきたであろう男性2名が、第三小学校2年1組の教室に侵入してきたようです」
男らは、この学校に通う児童の母親の知人だといいます。
児童の母親は担任と面談をするため、午前9時15分ごろに学校を訪問しました。内容は児童同士のトラブルの相談でしたが、話はまとまらず、1時間ほどで終了したといいます。
その後、一度学校を出ると40代の男に連絡。すると「じゃあ学校に行く」と言って、学校へやってきたということです。
男2人は正門から入ると、校舎と体育館をつなぐ通路から中に入ったとみられ、向かったのは2階にある2年1組の教室。1人は緑色の酒瓶を持っていたといいます。
当時、教室は授業中で児童32人と教員2人がいました。そこに男らが侵入。教員は児童を避難させながら男らをおさえようとして殴られたといいます。
児童らの助けを求める声でほかの教職員もかけつけますが、校長は廊下で20代の男に殴られました。教員が1階にある職員室のカギを閉めて110番通報していると、男らは窓ガラスを割って侵入。その後、教員らによって取り押さえられました。
当時、教室にいた児童に話を聞きました。
2年1組の児童「2個に分かれて逃げた。体育館と(外)。(男らが)入ってきて先生がやられた時が怖かった」
――「やられた」というのは殴られて倒れていた?
2年1組の児童「たぶん倒れてた」「『なんだよ』って先生が言ったら(男に)ガンってやられた」
隣のクラスに助けを求めた児童もいました。
隣のクラスの児童「1組の子が2組に来て『2年1組に大変なことが起きてます』って。1組のクラスのみんなが走って逃げて、不審者の怒鳴り声とか、どたばた走っている音が」
当時、校内は避難訓練の直前でしたが、始まる合図がなかったため、ほかの学年も異変に気づいたといいます。
小学4年生「午前11時に先生が訓練来るって言ってたけど、放送鳴らなくてみんなびっくりしてて『不審者みたいなの来た』って先生が言っていて、机をドアの近くにいっぱい置いてみんなで隠れた」
調べに対し、男らは次のように話していて、警視庁は事件の経緯を調べています。
男(40代)「積極的には殴っていない。制止されたので振り払っただけ」
男(20代)「押さえつけてきたので、払いのけてひっぱたいた」
また東京都教育委員会は、学校と保護者が良好な関係をつくるための有識者会議を9日から開催するとしています。有識者会議の参加者の1人、日本大学の柳瀬教授に話を聞きました。
――学校現場の問題点は
有識者会議のメンバー 日本大学法学部 柳瀬昇教授「心を病んで休職をしてしまうような学校の先生とかも多々いると聞いている。そういったことのないように、一つの要因として、不当な家庭からの要求は、都としては教員を守ってあげなければいけない」「モンスターペアレンツへの対応の議論も一方であるなかで、今年4月から施行された東京都のカスハラ防止条例の対応でマニュアルを作成していく」
学校関係者や保護者の意見を聞くなどして、報告書をまとめ、マニュアルを策定するということです。

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