14日に公舎で倒れ意識不明の重体だった和歌山県の岸本周平知事が死去したと県が15日に明らかにしました。死因は「敗血性症ショック」だということです。死去を受けて県は記者会見を行っています。 会見には宮崎副知事が出席し、会見の冒頭、「ご回復を祈っていたが本当に残念。謹んで哀悼の意をささげる」と述べました。葬儀などの日程については未定だということです。 和歌山県などによりますと、14日午前10時15分ごろ岸本周平知事(68)と連絡がとれなかったため職員が公舎に行ったところ、室内で岸本知事が倒れていたということです。岸本知事は病院に搬送されましたが、意識不明の重体で、集中治療室で治療を受けていました。その後治療が続けられていましたが、15日午前9時30分過ぎに「敗血症性ショック」で亡くなったということです。
会見では11日時点で岸本知事が「腰が痛い」と言って、12日の万博の開会式をキャンセルしていたことも明らかになりました。また、13日(日)の開幕日については知事と相談の上、大阪・関西万博の「関西パビリオン」のオープニングセレモニーに参加し、一部の行事を代理で対応していたということです。 新知事が就任するまでの間、知事の職務代理は宮崎泉副知事(66)が務めるということです。 岸本知事は財務省の課長などを経て2009年の衆議院選挙で初当選。3年前の和歌山県知事選に立候補して初当選し現在1期目です。▼宮崎副知事「本当に熱心な知事だった」 会見の中で宮崎副知事は岸本知事について「本当に熱心な知事だった。職員たちにとって非常にありがたい。在任中でいえば、弱い人に寄り添って県民によりそって笑顔にするような人だった」と述べました。