「引っ越し業者やべぇ」17万円の“ぼったくり請求”、交渉したら半額以下に…引っ越し業者の高額金銭トラブルが続出

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Xで、引っ越し業者との高額請求トラブルについての投稿が話題になっている。投稿主が高額な請求に反論し、交渉してみると引越し業者は意外な対応をみせたという…。
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《引っ越し業者やべぇマジで、最初17万とか言われて切れそうになった。単身で大分-福岡で繁忙期じゃないのに17万とかありえない。大阪-大分で9万行きませんでしたよって言ったら急に険しい顔になって11万とか言い出して笑ったわ。もっとごねまくったら最終的に6万8千円》
投稿者は、過去に他の業者で引っ越しの経験があったため、当該業者に値下げ交渉が出来たようだが、この件以来、当該業者を全く信用できなくなったという。
また、この投稿へのコメントを見ると、引っ越し経験が無く、似たような「ぼったくり」や「ふっかけ」のような高額請求に応じてしまった人もいるようだ。
さらに、投稿者は当該業者に、見積もり段階でありながら、段ボールはすぐ発注すること、他社と契約した場合、引っ越しの予約キャンセルは無料だが、段ボール引き取りには料金が発生することを告げられたという。
このやり方については、同じ方法で料金を取られてしまったと同意するコメントも多数あった。
引っ越しにまつわるトラブルはこれだけではない。国民生活センターの調べでは、毎年2000件以上、引っ越しトラブルについて苦情が寄せられているという。
東京都在住の20代女性Aさんに話を聞くと、
「以前、私が他県から引っ越した際、当日になって見積もりの倍近い額を請求されました。条件は見積もり時に伝えてあったはずなのに、『県内の引っ越しだと思っていたら違ったから』などと言われてしまいました」
と、当日になっての高額追加料金請求を受けたことを明かしてくれた。
また、引っ越しトラブルは料金に関することだけではない。神奈川県在住の30代男性Bさんは、
「引っ越し業者が家電を運び入れた際、養生マットも敷かずにぞんざいな扱いだなと思っていました。
業者が帰った後に、家電がぶつかった壁と床に傷がついていることに気が付き連絡しましたが、『ぶつけた覚えはない。補償もしない』の一点張り。その場で言わなかった自分が悪いのか…と思うしかなかったです」
と、泣き寝入りした経験があるそうだ。
『標準引越運送約款』を定めている国土交通省に、引っ越し業者とのトラブルについて問い合わせたところ、
「高額請求、当日になっての高額追加料金、勝手に置いていった未使用の段ボールの引き取り代請求など、引っ越しでトラブルに遭った場合、各都道府県の『消費生活センター』に相談することをおすすめいたします」
との回答を得た。
引っ越しのプロである業者に、言いくるめられてしまったという経験を持つ人は多い。
トラブルにならないためにも、予備知識を事前に頭に入れておくこと、相見積もりをして料金だけでなく業者の対応も比較すること、見積もり時に条件を徹底して確認しておくことなど、万全の対策をした方が良さそうだ。また、万一トラブルに遭ったら、泣き寝入りせず各種相談窓口に問い合わせるべきだろう。
取材・文/小島ゆう

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