〈長浜・冷凍庫に女性遺棄の怪〉「200坪の自宅を処分」「かなりの頻度で墓参り」親戚も不思議がる逮捕された裁判所事務官一家の行動…事件発覚のきっかけになった自死した夫婦にも3月に異変が…

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滋賀県長浜市の民家で冷凍された女性の遺体が見つかり、この家に住む岩瀬浩一郎(72)と息子の龍彦(49)、親族で大阪府堺市の清掃アルバイト・野中秀紀(62)の3容疑者が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、遺体は長期間にわたって冷凍状態だったことがわかった。
〈現場写真〉冷凍庫に女性遺体…現場となった岩瀬容疑者の自宅
事件発覚の契機になった堺市の夫婦=4月2日に自宅で自死=の遺書には「長浜の岩瀬浩一郎の自宅に5年前に死んだ野中の妻の遺体がある」としたためてあったといい、滋賀県警は身元確認を急いでいる。
岩瀬浩一郎容疑者は長浜市の出身で、高卒後に大阪に出て家庭を持ち、十数年前に息子の龍彦容疑者らを連れて郷里に戻ってきたようだ。親戚が取材にこう答えた。
「昔から浩一郎さんは知ってますよ。私らは『コウちゃん』って呼んでて本当に温和でおとなしい子だったんですけどね。高校の頃くらいまでは実家にいたと思いますが、その後は大阪に行って奥さんと知り合って結婚して、息子さんも大阪で生まれたって聞いてますよ。
実家にはご両親がいましたけど、お父さんが亡くなって、1人残されたお母さんが畑に出ているのをよく見かけましたよ。それが20年以上前でしたかね、気づいたらコウちゃんが実家に戻ってきて暮らすようになっていました」
実家は敷地が200坪はあろうかという屋敷だったという。
「豪邸とまでは言えないかもしれないけど、しばらくしてその実家を売りに出して、今回事件があった家にお母さんと引っ越して行きました。家を売り出す際にはいろんな噂が流れましたよ。奥さんと離婚してお金が必要なんだ、とか。
いくら親戚でもそんなこと聞くわけにもいきませんが、家を処分してまで近くに引っ越すにはそれなりの事情があったのだと思います。そのお母さんが何年か前に亡くなり、私ら親戚も葬儀には参列せず『あと悔やみ』しか行ってなかったと思います」
Uターン後は親戚とも一線を引いて生活していたのだろう。しかし温厚な「コウちゃん」と今回の猟奇的な事件を結びつける要素が見当たらないと、この親族はいう。
「何せ近くに岩瀬家のお墓があって、コウちゃんはかなりの頻度でそのお墓参りに行っていました。最近もお墓参りに行く途中に何度も会っていましたから。そんな風に故人を大事に思う人が、冷凍庫に遺体を入れてたってことですよね……。
こんなことは言ってはいけないかもしれませんが、息子さんが何かしてしまって、かばっているんじゃないかな。そんな風に私は思ってしまいます」
事件発覚の契機となった堺市の夫婦自死の現場一帯は、不可解な事件の余韻に包まれていた。近くに住む男性はこう語った。
「ここの一画の7軒はみんな借家で、一番古い人で7~8年前から住んでいて、くだんのお宅はそれよりは最近に引っ越してきたと聞いたことがあります。
あのお宅と付き合いはなくて、夜にご主人がタバコを吸いに玄関先に出るときに会釈をするくらい。あそこのご主人は夜10時よりは早い時間帯に車(アルファード)で帰ってくることが多かったですね。何人で暮らしていたのかは知らないけれど、多分ご夫婦2人だったんでしょう。気に留めたこともなかったけど」
特段変わった様子はこれまでなかったが、3月下旬からちょっとした異変を感じることがあったという。男性がこう続けた。
「最近不審なことはあったんですよ。最初は2週間くらい前だったかな。僕が昼間に帰ってくると、アルファードの前に書類を広げて3人が何か話し込んでいたんだよね。もめている風ではないんだけど。男2人と女1人だったかなあ、そこにご主人や奥さんがいたかどうか、はっきりしない。ちらっと見ただけだから。その中の一人は白っぽいパーカーだった気もする。若い感じの服装。だけど、僕が引っ越してきてからそんな光景を見たのは初めてだったから『あれ?』と思ったんだよね。
もう一つは先週の金曜日の夜。このあたりはお客さん用の共用の駐車スペースとして使っていいよという場所があって、そこに緑色の軽がとまっていて、運転席には男の人が座っていた。誰のところに来たのかなと思ったら、例のお宅の玄関が開いて、男性と女性が二人で出てきた。
女性はすごく年老いた感じで、歩くのも支えられてようやく助手席に乗せてもらっていたという感じ。それが亡くなった奥さんかどうかもよく分からない。一緒に出てきた男性のほうはご主人じゃなかったような気がするな。とにかくその3人で緑色の軽自動車に乗って出て行ったんですよ」
滋賀県長浜市の「事件」を世に知らしめるために、大阪府堺市の夫婦は命を懸けたのか。謎の解明にはまだまだ時間を要しそうだ。
※「集英社オンライン」では、今回の事件についての情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。メールアドレス:[email protected](旧Twitter)@shuon_news
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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