冷凍庫に大量の犬の死骸、病気・負傷の犬も発見…女「この程度は虐待ではない」

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経営していた富山県魚津市内のペットショップで犬を虐待したとして、県警は17日、自称東京都豊島区のアルバイト従業員の女(44)を動物愛護法違反の疑いで逮捕した。
店の冷凍庫からは大量の犬の死骸が発見され、県警は虐待が長期間におよんでいた可能性もあるとみて調べている。
発表によると、女は6月15日、経営していた魚津市内のペットショップで、病気やけがをした犬5頭に適切な処置をせず、虐待をした疑い。
県警が同日、店を捜索したところ、全44頭のうち5頭に病気やけがが見つかった。犬はいずれも保護され、現在、店は運営していない。女は調べに、「この程度は虐待にあたらないと思う」と容疑を否認している。
関係者によると、女は2005年に店を開業したが、19年に全従業員が辞職し、1人で運営するようになった。それ以降、十分に犬の世話をしなくなったという。
保護された44頭のうち39頭を引き受けた富山市のNPO法人「しっぽのこころ」の宇多利美代表(58)によると、犬の多くは歯や子宮の病気にかかったり、爪や毛が伸びっぱなしだったりして、十分な水分も与えられていなかった。糞(ふん)尿(にょう)の処理も十分に行われず、宇多代表は「命を軽く考えすぎており、許されない」と憤った。

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