人の免疫細胞(大きな青い球)を攻撃するエイズウイルス(黄色い粒)(米国立衛生研究所提供)
厚生労働省のエイズ動向委員会(白阪琢磨委員長)は28日、2024年に千人(速報値)のエイズウイルス(HIV)感染が新たに判明したと発表した。前年より40人多い。全体の感染報告のうち、エイズ患者の増加が目立つ。新型コロナウイルスの流行で検査機会が減り、発症するまで感染が分からなかった可能性がある。
24年に報告されたHIV感染者は664人、エイズ患者は336人だった。前年より患者が45人増えた一方、感染者は5人減とほぼ横ばいだった。検査件数は10万8988件で前年より多かったが、新型コロナ流行前の水準には戻っていない。