「すわ粛清か?」共産党「小池晃書記局長」パワハラ問題で広がる憶測

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

共産党の小池晃書記局長が、パワハラ問題で党から警告処分を受けた問題で、永田町がざわついている。小池氏は11月14日、国会内で記者会見を開き、田村智子・共産党政策委員長にパワハラを行ったことを認めた上で、全面的に謝罪。さらに、党から「警告処分」を受けたことが明らかになったのだ。前代未聞の「共産党ナンバー2」のパワハラ騒動に、「すわ、粛清か」との憶測が広がっているのだ――。
【写真】パワハラを受けた田村政策委員長訂正する必要ないって! 政治部記者が振り返る。「事件は、11月5日に開かれた『全国地方議員・候補者会議』の最中に起こりました。小池氏が、候補者の名前を読み上げていたのですが、その後、そのうちのひとりの名前が間違っていたとして、司会の田村智子政策委員長が謝罪と訂正を行った。すると小池氏が彼女のところに近寄って『〇〇(候補者の正しい名前)って呼んでるって!』『訂正する必要ないって!』と、自らの過ちを否定し、田村さんを叱責したのです」パワハラで処分された小池氏 そして実はこの会議は、インターネットで中継されており、「小池氏が叱責するシーンが切り取られ、ネット上で拡散してしまったというわけです。ちなみに、小池氏が読み上げた候補者の名前は、田村氏の指摘通り、確かに間違っており、そのシーンもネットに残っています。ただ、小池氏が読み間違えたというより、名前が書かれた原稿の記述自体が間違っていたとのことでした」 ともあれ、この叱責の様子は瞬く間に全国に広がり、ネットには、「これはひどい」「さすが共産党怖い」といった声があがった。党が党だけに「動画が拡散され、ネット上で共産党への批判が広がっていることを察知し、志位委員長は、事態を重く見て、党紀に基づいて小池氏を警告処分にすることを決定。14日の小池氏の謝罪会見と相成ったというわけです」 共産党ナンバー2で、次期委員長の最有力候補と目される小池氏への突然の処分に、当然永田町はざわついた。「党が党だけに、『すわ更迭か』といったうわさが瞬く間に広がりました。志位さんが小池さんを見限り、田村さんをナンバー2にするための布石では、といった穿った見方をする人も」人材不足 パワハラ問題に端を発した、血生臭い粛清劇の幕開けなのか――。共産党関係者に訊ねると、意外な答えが返ってきた。「今回の件が粛清ということはありません。田村さんも、パワハラだと訴えたわけではないものの、客観的にみて、“パワハラである”と認定して処分する形になっただけです。共産党は、パワハラ根絶を方針に掲げているわけだから、きちんとしようよ、と。そもそも、もし、粛清するつもりなら、一気に議員辞職までもっていきますから。警告処分で済んでいる時点で、粛清ではありません。小池さんがナンバー2という状況も今まで通り継続でしょうね」 と、粛清説をあっさりと否定。その上で、「別の事情もあるのでは」と続けた。「共産党は慢性的な人材不足です。仮に本当に、志位さんが小池さんを気にくわないと思っていても、必ず、“じゃあ他に誰がいるの”、という話になってしまう。党を仕切り、引っ張る力のある人間が見当たりません。よっぽどのことがない限り、小池さんをバッサリと粛清できるような状況ではないんですよ」 ともあれ、あまりにひどいパワハラは、政治家生命を縮めかねない――。デイリー新潮編集部
政治部記者が振り返る。
「事件は、11月5日に開かれた『全国地方議員・候補者会議』の最中に起こりました。小池氏が、候補者の名前を読み上げていたのですが、その後、そのうちのひとりの名前が間違っていたとして、司会の田村智子政策委員長が謝罪と訂正を行った。すると小池氏が彼女のところに近寄って『〇〇(候補者の正しい名前)って呼んでるって!』『訂正する必要ないって!』と、自らの過ちを否定し、田村さんを叱責したのです」
そして実はこの会議は、インターネットで中継されており、
「小池氏が叱責するシーンが切り取られ、ネット上で拡散してしまったというわけです。ちなみに、小池氏が読み上げた候補者の名前は、田村氏の指摘通り、確かに間違っており、そのシーンもネットに残っています。ただ、小池氏が読み間違えたというより、名前が書かれた原稿の記述自体が間違っていたとのことでした」
ともあれ、この叱責の様子は瞬く間に全国に広がり、ネットには、「これはひどい」「さすが共産党怖い」といった声があがった。
「動画が拡散され、ネット上で共産党への批判が広がっていることを察知し、志位委員長は、事態を重く見て、党紀に基づいて小池氏を警告処分にすることを決定。14日の小池氏の謝罪会見と相成ったというわけです」
共産党ナンバー2で、次期委員長の最有力候補と目される小池氏への突然の処分に、当然永田町はざわついた。
「党が党だけに、『すわ更迭か』といったうわさが瞬く間に広がりました。志位さんが小池さんを見限り、田村さんをナンバー2にするための布石では、といった穿った見方をする人も」
パワハラ問題に端を発した、血生臭い粛清劇の幕開けなのか――。共産党関係者に訊ねると、意外な答えが返ってきた。
「今回の件が粛清ということはありません。田村さんも、パワハラだと訴えたわけではないものの、客観的にみて、“パワハラである”と認定して処分する形になっただけです。共産党は、パワハラ根絶を方針に掲げているわけだから、きちんとしようよ、と。そもそも、もし、粛清するつもりなら、一気に議員辞職までもっていきますから。警告処分で済んでいる時点で、粛清ではありません。小池さんがナンバー2という状況も今まで通り継続でしょうね」
と、粛清説をあっさりと否定。その上で、「別の事情もあるのでは」と続けた。
「共産党は慢性的な人材不足です。仮に本当に、志位さんが小池さんを気にくわないと思っていても、必ず、“じゃあ他に誰がいるの”、という話になってしまう。党を仕切り、引っ張る力のある人間が見当たりません。よっぽどのことがない限り、小池さんをバッサリと粛清できるような状況ではないんですよ」
ともあれ、あまりにひどいパワハラは、政治家生命を縮めかねない――。
デイリー新潮編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。