コメ高騰…農家では“青田買い”で新米がすでに完売も 今後の価格は?“買い時”を調査

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コメの高騰が続くなか、今年の新米がすでに完売する農家も出ています。今後の価格、そして“買い時”はいつなのか、調査しました。 ◇日本の大事な主食「コメ」。取材した千葉県いすみ市の農家では、「新米」の豊作を願いながら今年のコメ作りが6日からスタート。新米ができるのは5か月も先なのに…。新田野ファーム 藤平正一さん「もう完売。青いうちから売れちゃうわけよ」例年なら5月頃まで予約を受け付けていた「新米」が売り切れてしまう“青田買い”が起きているのです。実際、7日も新米を目当てに、新規の業者が商談に来ていました。

弁当製造業者「今までの付き合いとかがあるというのは百も承知で…」「お弁当店として今までやらなかったことをやらないと。利益の追求とか会社を守っていくすべがなかなか見つからないので」新田野ファーム 藤平正一さん「弁当を300円500円で売っていたわけでしょ」──契約は?弁当製造業者「していないです」──いろんなところ行っている?弁当製造業者「もう30~40社行っている」“ない袖は振れず”、契約には至らず。新田野ファーム 藤平正一さん「今までは8月9月、新米ができた時、買い時だったけど今はない」──買い時がない?新田野ファーム 藤平正一さん「ない。どんどん上がりますよ」先月23日までの全国のスーパーでのコメ(5キロ)の平均価格は3939円と、8週連続値上がり。先月14日に備蓄米の放出が発表されたあとも上がり続けています。富山県では、ふるさと納税の返礼品のコメが昨年度は113件でしたが、今年は1月末時点で1635件と14倍あまりに急増。受注分を確保できず、発送できない事態に。江藤農水相は7日、民間のコメの在庫は十分余裕があるとして…。江藤農水相「買い急がなければいけない状況ではない」 ◇今後コメの価格はどうなるのか、そして“買い時”はいつなのか。調べてみました。まずは横浜市にあるスーパー。一番安い5キロのブレンド米でも…。レジ「4266円になります」店によると、備蓄米放出発表後も、コメの価格は上がり続けているといいます。客(40代)「3軒くらい見てまわって一番安いところで買うが『備蓄米放出』って言っていたけど、逆に価格が上がっている」──(備蓄米に)期待は?客(40代)「してますよ~。高いです。本当にコメ高いです」スーパーマーケットセルシオ和田町店 鶴田英明店長「一部業者さんから今、値上げの話は来ているので、値上げはこれからも続くんじゃないか。今が買い時なんじゃないか」首都圏のスーパー4社に聞くとコメ5キロの価格は4000円を超えていて、今後も値段は上がり続けると予想。都内の精米店も4000円を超え、今後も値段は上がると予想しています。茨城県の道の駅も4000円を超えていますが、農家と直接契約しているため、このまま「高止まり」で維持と予想しています。一方、全国180の生産者や卸売業者などを対象としたアンケートでは、向こう3か月の価格が「今より安くなる」と見通す関係者が大幅に増加。備蓄米放出を受けた動きだとみられます。コメの流通に詳しい専門家は…。コメの流通に詳しい 宇都宮大学 小川真如助教「3月下旬や4月だと思う、下がるとすれば。備蓄米で多い品種のものは下がりやすいかもしれない。スーパーに並んでいるコメがいっせいに500円、1000円下がることは、あり得ないと思う」日本総研の三輪泰史チーフスペシャリストは「備蓄米効果で5月末から6月に値段が下がり、都内で5キロ3000円から3400円になる」と予想。しかし、買い急ぐと全体の値段がまた上がるとの指摘も。これから暑くなるとコメが傷みやすくなるので、必要な時に必要な分を購入するのが大事です。
コメの高騰が続くなか、今年の新米がすでに完売する農家も出ています。今後の価格、そして“買い時”はいつなのか、調査しました。

日本の大事な主食「コメ」。取材した千葉県いすみ市の農家では、「新米」の豊作を願いながら今年のコメ作りが6日からスタート。新米ができるのは5か月も先なのに…。
新田野ファーム 藤平正一さん「もう完売。青いうちから売れちゃうわけよ」
例年なら5月頃まで予約を受け付けていた「新米」が売り切れてしまう“青田買い”が起きているのです。実際、7日も新米を目当てに、新規の業者が商談に来ていました。
弁当製造業者「今までの付き合いとかがあるというのは百も承知で…」「お弁当店として今までやらなかったことをやらないと。利益の追求とか会社を守っていくすべがなかなか見つからないので」
新田野ファーム 藤平正一さん「弁当を300円500円で売っていたわけでしょ」
──契約は?
弁当製造業者「していないです」
──いろんなところ行っている?
弁当製造業者「もう30~40社行っている」
“ない袖は振れず”、契約には至らず。
新田野ファーム 藤平正一さん「今までは8月9月、新米ができた時、買い時だったけど今はない」
──買い時がない?
新田野ファーム 藤平正一さん「ない。どんどん上がりますよ」
先月23日までの全国のスーパーでのコメ(5キロ)の平均価格は3939円と、8週連続値上がり。先月14日に備蓄米の放出が発表されたあとも上がり続けています。
富山県では、ふるさと納税の返礼品のコメが昨年度は113件でしたが、今年は1月末時点で1635件と14倍あまりに急増。受注分を確保できず、発送できない事態に。
江藤農水相は7日、民間のコメの在庫は十分余裕があるとして…。
江藤農水相「買い急がなければいけない状況ではない」

今後コメの価格はどうなるのか、そして“買い時”はいつなのか。調べてみました。まずは横浜市にあるスーパー。一番安い5キロのブレンド米でも…。
レジ「4266円になります」
店によると、備蓄米放出発表後も、コメの価格は上がり続けているといいます。
客(40代)「3軒くらい見てまわって一番安いところで買うが『備蓄米放出』って言っていたけど、逆に価格が上がっている」
──(備蓄米に)期待は?
客(40代)「してますよ~。高いです。本当にコメ高いです」
スーパーマーケットセルシオ和田町店 鶴田英明店長「一部業者さんから今、値上げの話は来ているので、値上げはこれからも続くんじゃないか。今が買い時なんじゃないか」
首都圏のスーパー4社に聞くとコメ5キロの価格は4000円を超えていて、今後も値段は上がり続けると予想。都内の精米店も4000円を超え、今後も値段は上がると予想しています。茨城県の道の駅も4000円を超えていますが、農家と直接契約しているため、このまま「高止まり」で維持と予想しています。
一方、全国180の生産者や卸売業者などを対象としたアンケートでは、向こう3か月の価格が「今より安くなる」と見通す関係者が大幅に増加。備蓄米放出を受けた動きだとみられます。
コメの流通に詳しい専門家は…。
コメの流通に詳しい 宇都宮大学 小川真如助教「3月下旬や4月だと思う、下がるとすれば。備蓄米で多い品種のものは下がりやすいかもしれない。スーパーに並んでいるコメがいっせいに500円、1000円下がることは、あり得ないと思う」
日本総研の三輪泰史チーフスペシャリストは「備蓄米効果で5月末から6月に値段が下がり、都内で5キロ3000円から3400円になる」と予想。しかし、買い急ぐと全体の値段がまた上がるとの指摘も。

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