〈大津タワマン夫婦殺傷〉「家にいつもいて仕事にもいかん」50歳の無職息子が逃亡、公開指名手配…元市役所職員の父は鈍器で酷く殴られた…近隣住民は「戻ってきたらどうしよう」

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大津市のタワーマンションで2月、住民の女性(74)が頭から血を流して倒れ、夫の岩崎安三さん(78)が自室で死亡しているのが見つかった。滋賀県警は防犯カメラの映像などから、2人の息子の真容疑者(50)が母親を鈍器で殴って殺害しようとしたとみて、殺人未遂容疑で逮捕状を取り公開手配した。本人は事件後逃亡しており、近所の住民は「戻ってきたらどうしよう」と怯えている。
〈画像〉ポケットに手をつっこみ歩く被害者の息子、岩崎真容疑者(50)
現場はJR大津京駅前のすぐそばにある38階建てのタワーマンション。2月25日正午前、岩崎さん夫妻が暮らす11階のエレベーターホールで、妻が血まみれになって倒れているのが見つかった。
「見つけた管理人が110番し、駆け付けた警察官が約2時間後に岩崎さん夫妻の部屋に入ると、安三さんも倒れており、現場で死亡が確認されました。部屋に入るのに2時間もかかったのは施錠されていたからです。安三さんの死亡推定時刻は25日正午ごろと推定されており、奥さんが見つかった時間帯にはまだ生きていた可能性もあります。
安三さんの死因は頭蓋内損傷で、奥さんは脳挫傷などで一時意識不明の重体になりました。いずれも鈍器で頭や顔をひどく殴られたとみられ、県警は殺人事件として90人体制で捜査本部を設置しました」(地元記者)
マンションの玄関はオートロックで、エレベーターなどには防犯カメラが設けられていた。事件があった時間帯の映像を調べた捜査本部はすぐに不審人物に行きついた。
「防犯カメラに男が映っており、捜査本部はこの映像の写真を近所の飲食店で見せて聞き込みをし、男の足取りを追っていました。やがてこの男が夫婦とは別に暮らす息子の真容疑者と分かり、本人が事件後、大津市内の自宅に戻っていないことが分かりました。
その後も本人の行方が分からない状態が続いたため、捜査本部はまず母親に対する殺人未遂容疑で逮捕状を取り、3月6日に顔写真や防犯カメラの映像を公開しました。安三さんも真容疑者が殺害したことを疑っているようです」(地元記者)
岩崎さん夫婦は二人暮らしで、真容疑者は事件当時、現場からJRで二駅離れた新興住宅街で一人暮らしをしていたとみられる。しかし近所の住民は、滋賀県警が公開した顔写真をみても、思い当たるという人は少ない。
60代の女性は「この人、この近所に住んでるんですか?だってまだ捕まっていないんでしょ?じゃあ戻ってくるかもしれないから怖いですね。うちは娘の帰宅が夜遅いので心配です。早く捕まえてもらわないと」と驚いた表情だった。
40代の男性も「事件は知ってますよ。指名手配されたっていうこの顔もテレビで見ましたね。え、ここに住んでるの? マジですか? ヤバくないですか? 家族に言っておかないと…」と、急に心配になった様子だった。
「殺害された安三さんは温厚な性格で周囲とのトラブルはなかったと親族の一人は話しています。でも、以前一緒に住んでいた真容疑者との間では何かあつれきがあったようです。安三さんが真容疑者のことを、『家にいつもいて仕事にも行かへん』と怒鳴っていたとの知人の証言が報じられています」(在阪局記者)
容疑者が特定されながら逃げ回っている状況に現場となったマンション周辺も緊張が続いている。
「この一帯は京都や大阪のベッドタウンで、現場のタワマンは20年ほど前に建てられました。500戸以上あり、今も3LDKの部屋が4500万円台で取引されていています」(地元メディア関係者)
マンションを出入りする住民に容疑者特定をどう思うか聞いても「言えない、言えない」(男性)とピリピリした雰囲気だ。50歳の息子が、何を考えて母親の頭に鈍器を振り下ろしたのか。早期の身柄確保が求められる。
※「集英社オンライン」では、今回の事件に関連した情報募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。メールアドレス:[email protected](旧Twitter)@shuon_news
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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