円安に伴い、各地でインバウンド消費が加速度的に増えている。特に、今年の冬は雪質のいいスキー場や温泉地などに外国人観光客が大量に押し寄せ、コロナ禍で落ち込んだ観光業界にとっては恵みの雨となった。
ただ、文化も価値観も違うわけだから、各地でさまざまなトラブルが勃発。現場の人々は、これまでになかった対応に迫られるようになっている。今回、外国人観光客との間で発生したやっかいな出来事について明かしてくれたのは、須藤真一さん(仮名・30代)。彼は、スキー場の近くで温泉旅館を経営する一族の人間で、現在は専務として施設の運営に携わっている。