小室佳代さんにとって圭さんは“年下の片思い相手”? エッセイ本で描かれた「独特な母子関係」

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前代未聞の騒動を繰り広げた挙げ句、2021年10月に内親王だった眞子さん(33)と結婚した小室圭さん(33)。さる6日、その母・佳代さん(58)の「自伝エッセイ」が発売された。物議を醸すのは火を見るより明らかだというのに、当の「著者」は出版にこだわっていた。
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【写真を見る】佳代さんの自伝エッセイ その内容とは
発売された『ブランニューデイ あたらしい日』(内外出版社)には、佳代さんが好んできた料理の自筆イラストが随所に登場する。何でも〈幸せは連鎖する〉と感じているとのことで、書中には〈お伝えすることで、皆さんが幸せな気分になっていただけましたら〉とある。
言うまでもなく同書は、一介の主婦の随想ではない。著者は自身の金銭トラブルという、秋篠宮さまをして「類例を見ない結婚」と言わしめた原因を作ってしまった女性である。その当事者が〈書き留めておきたいことがある〉と銘打ったものだから、発売前からあらぬ臆測が広がってしまった。ところが、
「宣伝文句には『大切な人との出逢いと別離』『胸の内を初めて語ります』などとありましたが、実際に読んでみると、トラブルの発端となった佳代さんの元婚約者は一切登場しないのです」
とは、さる皇室ジャーナリストである。
「自身が引き起こし、皇室全体を巻き込んだにもかかわらず、肝心の金銭トラブルそのものに関する記述も皆無です。一方で、10歳の時に父親を亡くした小室さんが、中学生の頃からしきりに佳代さんに再婚を勧めてきたという記述が繰り返されています」(同)
小室さんは家庭で佳代さんを「あなた」と呼んでいたらしく、中学生の頃から〈あなたは結婚したほうがいい〉と言われるようになった佳代さんは〈圭の自立心に感動すら覚えました〉とつづっている。さらに、
「眞子さんの名も書中には出てこず、代わりに『彼女』『配偶者』などと称され、秋篠宮家にも全く触れられていません。総じて、自身の生い立ちや亡き夫との思い出、そして自由を重んじて子のやりたいようにやらせる家庭で育った小室さんが、いかに優れた息子であるかといった記述に溢れているのです」(同)
まさしく自己陶酔の結晶といえようが、
「長らく続いた結婚騒動については、ほのめかす形の記述で、自分たち親子はあくまで被害者であるという視点で一貫しています」(前出のジャーナリスト)
例えば、こんな具合だ。
〈雑誌にいろいろな記事や写真が出てから、私の家族や関係者の生活は一変しました〉
〈取材に対して、私たちが黙っていれば「無愛想」「つっけんどん」「生意気」などと勝手に決めつけられ、少し表情を緩めようものなら「いい気になっている」と批判される日々でした〉
〈メディアでは相変わらず「ふさわしくない」と私は言われ続け、やがてそれは「人格否定」の域に達します〉
こうした“報道被害”を訴えた佳代さんは、
〈これまで自分のことを語るのは極力控えてきました。/何かを申せば、都合よく切り取られて報じられる可能性があり、容赦なく批判の波が押し寄せます〉
としながらも、
〈「もっと自由に、もっとあなたらしくやってよいのでは?」と圭はアドバイスしてくれます。そんな状況の中で踏み出した第一歩が、この本です〉
そううたっているのだ。
佳代さんのさる知人が明かすには、
「最初に『本を出すことにした』と聞かされて、古くからの知り合いは『またあれこれと言われるから、やめたほうがいい』と忠告したのですが、本人は『どうしても形に残したいから』と聞き入れませんでした」
とのことで、
「特にこだわりが強かったのは、カバーの帯に大きく書かれた『小室圭さんの母が語る。』という文言。佳代さんが強く希望して入れてもらったと聞きました」(同)
商品にはアピールポイントが不可欠であり、あるいは件の惹句がなければ、読者は書き手がどんな人物か直ちに思い浮かばないかもしれない。とはいえ、そこから垣間見られるのは、皇嗣家長女の義母であり、将来の天皇とも縁続きになった佳代さんの強烈な顕示欲である。
こうした突然のアクションを受け、ようやく騒動の“傷”が癒えつつある宮内庁はといえば、
「1月17日に行われた、秋篠宮家の側近トップである皇嗣職大夫の会見でも、佳代さんの本について質問が出ました。感想を求められた吉田尚正大夫は『コメントはありません』とし、続けて『小室家と秋篠宮家の親戚付き合いは現在もあるのか』と尋ねられたのですが、『(秋篠宮さまから)特に伺っていません』と、素っ気なく答えるばかりでした」(宮内庁担当記者)
というのだが、さる宮内庁関係者によれば、
「こちらには、事前に何の連絡もありませんでした。庁内では『内容によらず、本など出せばハレーションが起こると分かっているのに何を考えているのか』とあきれる声が上がっています。時期的にも悠仁さまの成年会見や、大学ご進学という慶事に水を差しかねません。もちろん秋篠宮さまも出版をご存知なかったといい、『穏やかに過ごせないものでしょうか』とお嘆きのご様子だと伺っています」
今回の佳代さんの“筆致”について、家族問題カウンセラーの山脇由貴子氏は、
「佳代さんは、もっぱら小室さんの意思を尊重するだけで、親としての考えや判断が欠けていると感じました。夫が亡くなった後は息子がよりどころとなり、好きにさせてあげるのがいい母親だと考えたのでしょう。小室さんとの関係は、息子というより“すごく年下の片思い相手”だったのではないでしょうか。小室さんが再婚を勧めていたのは、生活費は出してほしいけれど存在が負担で、母親と距離を置きたかったからではないかと思います」
皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授が言う。
「特別な経歴もない一般人が本を出すのは至難の業です。それができたのは、佳代さんが皇室の姻戚だからに他なりません。つまり“小室圭の母”を売りにして出版すること自体が皇室利用だといえ、お金儲けにもつながるのですから決して好ましくはありません」
その顕示欲が“第2弾”に向けられないとも限らないのだ。
また、関連記事【「友人と会員制リゾートホテルに旅行」 エッセイ本出版、小室佳代さんの意外な近況とは】では、佳代さんの意外な近況について、知人の証言を報じている。
「週刊新潮」2025年2月20日号 掲載

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