「男が保育士やってるよ」苦悩する男性に励ましの声多数 「感謝と尊敬しかない」「悔しいと思う必要ない」

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「『男が保育士やってるよ』散歩カートを押す僕を見て工事現場のおっさんが言ってた。死ぬほど悔しかった。でも、何より悔しかったのは、それを言われて恥ずかしいと思ってしまった自分がいた事。『お前と同じで俺もプライド持って働いてんだよ!』って胸張って言える人間になろう」とツイートしたのは、たお@保育(@t_ysw)さん。男性の保育士です。
【漫画】想像していた30歳と現実の30歳が全然違ったという告白が話題に悔しさが滲み出るツイートには、「私も保育士です!悔しいですね。男性保育士さん、素敵ですよ!!」「工事現場に行ってる現場管理の女ですが、こんな時代でも普通に『こんなとこにおらずに早く結婚して子供産め』と言われる毎日です。悪気がないのが1番厄介です」「私は男性で保育士されてる方には感謝と尊敬しかないです。子供が保育園にいた時、力がいる作業や両腕抱っこに子供達が喜んでいる時など、いてくれて良かったなーと思ってました!」「男が~、とか女が~、って言われる時代はもう終わっていますから、悔しいと思う必要はありません。また、職業に上も下もありませんから、お互いに今の仕事に誇りを持って頑張って行きましょう」など、1100件ものリプライが寄せられ、「いいね」は4.6万件にもなりました。

投稿者さんにお話を聞きました。ーー言われた言葉は時代錯誤なセリフですね。「そう思います。確かに性別の違いによる特性の差はあります。ただ、一概に、男だからこうとか女だからこうとか一概には言えないと思います。保育士をやっていて子どもたちを見ていると、男の子でも折り紙が得意だったり、おままごとを使った見立て遊びが得意な子もいます。また、女の子でも人形なんかには目もくれないで一日中野原を駆け回るたくましい子もいます。性別がどうとか関係ありません」ーー性別ではなく、人によるということでしょうか。「性別や人種という部分だけにフォーカスして役割を決めつけるのではなく、その人の持つ個性や特技、内面に目が向けて役割を選択ができる時代になってきていると思います」ーーなぜ保育士さんになられたのでしょうか。「正直言うと、他にやりたいことがなかったからです。親が保育園を経営しているので、そこで過ごしながら子どもたちと触れ合うことが多かったのです。それがとても楽しかったので、『やりたいこともないし、これでいいか』という程度のものでした」ーーなぜ「恥ずかしい」と思ってしまったのでしょうか。「保育者が『保母』と言われる時代があった頃からの流れで、『保育は女性がやるもの』という固定概念や偏見みたいなものが今も強く残っています。そんな他者からの目線や評価を、私は無意識に気にしていました。今回、『男が保育士やってるよ』とあからさまに言われて、それが『恥ずかしい』という思いになって現れたのです」ーー気付かされた部分もあるのですね。ご自身が越えなければならない壁もあるのでは。「何より『保育』という仕事に対する社会の認識を変えてほしい。しかし、その意識はすぐには変わるものではないし、そこに期待し過ぎてはいけないでしょう。私が子どもたちに対して真摯に向き合い、より良い成長を促せるよう関わっていくことで、保育士の仕事に誇りを持てるようになると思います」ーーリプライの中には、「みんな誰もが社会で必要とされている」という声もありましたね。「僕も心からそう思います。工事現場で働く人だって必要です。ただ、彼も自分の存在価値に自信がなかったのかもしれません。正直とても腹が立ちましたが、僕は今あの工事現場の方に感謝しています。自分の内面と向き合うことができましたし、ツイートのリプライで沢山の方からの温かい励ましの言葉をいただくことができたからです」(まいどなニュース特約・渡辺 陽)
悔しさが滲み出るツイートには、「私も保育士です!悔しいですね。男性保育士さん、素敵ですよ!!」「工事現場に行ってる現場管理の女ですが、こんな時代でも普通に『こんなとこにおらずに早く結婚して子供産め』と言われる毎日です。悪気がないのが1番厄介です」「私は男性で保育士されてる方には感謝と尊敬しかないです。子供が保育園にいた時、力がいる作業や両腕抱っこに子供達が喜んでいる時など、いてくれて良かったなーと思ってました!」「男が~、とか女が~、って言われる時代はもう終わっていますから、悔しいと思う必要はありません。また、職業に上も下もありませんから、お互いに今の仕事に誇りを持って頑張って行きましょう」など、1100件ものリプライが寄せられ、「いいね」は4.6万件にもなりました。
投稿者さんにお話を聞きました。
ーー言われた言葉は時代錯誤なセリフですね。
「そう思います。確かに性別の違いによる特性の差はあります。ただ、一概に、男だからこうとか女だからこうとか一概には言えないと思います。保育士をやっていて子どもたちを見ていると、男の子でも折り紙が得意だったり、おままごとを使った見立て遊びが得意な子もいます。また、女の子でも人形なんかには目もくれないで一日中野原を駆け回るたくましい子もいます。性別がどうとか関係ありません」
ーー性別ではなく、人によるということでしょうか。
「性別や人種という部分だけにフォーカスして役割を決めつけるのではなく、その人の持つ個性や特技、内面に目が向けて役割を選択ができる時代になってきていると思います」
ーーなぜ保育士さんになられたのでしょうか。
「正直言うと、他にやりたいことがなかったからです。親が保育園を経営しているので、そこで過ごしながら子どもたちと触れ合うことが多かったのです。それがとても楽しかったので、『やりたいこともないし、これでいいか』という程度のものでした」
ーーなぜ「恥ずかしい」と思ってしまったのでしょうか。
「保育者が『保母』と言われる時代があった頃からの流れで、『保育は女性がやるもの』という固定概念や偏見みたいなものが今も強く残っています。そんな他者からの目線や評価を、私は無意識に気にしていました。今回、『男が保育士やってるよ』とあからさまに言われて、それが『恥ずかしい』という思いになって現れたのです」
ーー気付かされた部分もあるのですね。ご自身が越えなければならない壁もあるのでは。
「何より『保育』という仕事に対する社会の認識を変えてほしい。しかし、その意識はすぐには変わるものではないし、そこに期待し過ぎてはいけないでしょう。私が子どもたちに対して真摯に向き合い、より良い成長を促せるよう関わっていくことで、保育士の仕事に誇りを持てるようになると思います」
ーーリプライの中には、「みんな誰もが社会で必要とされている」という声もありましたね。
「僕も心からそう思います。工事現場で働く人だって必要です。ただ、彼も自分の存在価値に自信がなかったのかもしれません。正直とても腹が立ちましたが、僕は今あの工事現場の方に感謝しています。自分の内面と向き合うことができましたし、ツイートのリプライで沢山の方からの温かい励ましの言葉をいただくことができたからです」
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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