「映え写真」撮影目的か、線路に不自然な雪塊…北海道「宗谷ラッセル」急停止

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北海道美深町のJR宗谷線天塩川温泉―美深間で1日午後1時頃、除雪のため走行していたラッセル車の運転士が、線路上に高さ約50センチの雪の塊を発見し、約20メートル手前で急停止したことが6日、JR北海道への取材で分かった。
現場周辺は撮影スポットとして知られ、雪塊は不自然に積み上げられていたという。何者かが迫力ある写真を撮るために置いたとみられ、JR北は「非常に危険な行為。絶対にやめてほしい」としている。
宗谷線のラッセル車は国鉄時代から使用するDE15形機関車に除雪装置を連結したもので、鉄道ファンから「宗谷ラッセル」と呼ばれる。12~3月に運行され、雪煙を上げて走る姿を撮ろうと、全国から多くのファンが訪れる。JR北によると、急停止した当時は降雪がなく、線路上には雪がほとんど積もっていなかったという。
急停止後、JR北は付近にいた複数の撮影者に事情を聞いたが、雪塊ができた経緯は分からなかった。また、現場から約50キロ北の問寒別―天塩中川間でも、人為的に投げ込まれたとみられる少量の雪塊が見つかったという。

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