2月7日(日本時間、以下同)、水原一平被告に判決が下される。銀行詐欺罪などで起訴され、連邦地検の求刑は禁錮4年9カ月。水原被告は罪を認めているため、厳しい刑が予想される。その注目の判決直前、「デイリー新潮」は水原被告の近影を入手した。前編で報じたように、かつての姿は見る影もない、長髪、小太りの変わり果てた姿である。後編では、その撮影の裏側と、水原被告に出された嘆願書について詳報する。【前後編の後編】
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【独占入手】「まるで別人」「ストレスが顔に」…変貌した「水原一平」被告の近影14枚
水原被告は違法のスポーツ賭博に関与していた。その借金を返済するために大谷翔平の口座から約1700万ドル(約26億4000万円)を不正に送金したとされている。また、虚偽の内容の納税に関する書類に署名した疑いも持たれた。2024年5月9日には、銀行詐欺と虚偽の納税申告をした罪で起訴。司法取引に応じ、容疑を認めている。この1月24日には検察が、禁錮4年9カ月と釈放後3年間の保護観察処分、加えて、大谷へ1697万ドル(26億円)の賠償金の支払いなどを求刑した。2月7日には判決が出る見通しだ。
この2月1日、世界のセレブにまつわるニュースや写真を提供するメディア「BACKGRID」は、水原被告の近影を捉えた。
そこでの水原被告は、ニット帽をかぶり、グレーのスウェットパンツ、白シャツの上に、黒のダウンジャケットを羽織っている。特筆すべきはその髪の毛。ニット帽の下から、肩までかかるほど伸びているのが見える。横からのショットを見ると、腹がぷっくり出ているようにも映る。頬もたるみ、ぱっと見、40歳とは見えない。
ちなみに、ジャケットにはBOSS、スウェットとスニーカーはニューバランスのロゴが。いずれも大谷がアンバサダーを務めたり、スポンサー契約を結んだりしているブランドだ。
これを撮影したカメラマンが言う。
「カリフォルニア州郊外の住宅エリアにある駐車場でイッペイを目撃しました。彼は目に見えてストレスを抱えている様子でした。肩まで伸びた髪は以前より長くなり、体重も増えたように見えました」
ここは水原氏の住居とされる場所の近くだという。撮影時、彼は奇妙な行動を取っていた。
「午後2時頃の約2時間にわたり、彼は携帯電話を片手に、車に乗ったり降りたりしていました。この間、イッペイは一人で行動していて、何やら電話で忙しく話していました」
その地はロサンゼルスの中心地から東に30キロほどのところだ。彼の現在の住まいはここにあるとのことだが、これが何を意味するのか。実は水原被告が少年時代を過ごした地はここから程近い。また、水原被告の父母の家があるとされ、昨年マスコミが押し寄せたところでもある。
すなわち、水原被告は両親の庇護の下、再生を目指しているようにも受け止められる。
水原被告は罪を認めているため、裁判で焦点となっているのは刑の重さだ。彼は地裁に出した意見書で、「大谷の通訳業務は年中無休でひどい低賃金労働」「収入を増やすことも出来なかった」、そのため、「家計のやり繰りの助けになると考え、スポーツ賭博に手を染めた」と主張。また、ギャンブル依存症であったとも告白している。
父母、そして妻が情状酌量を求め、揃って嘆願書を出している。曰く、
「一平は非常に優しい人物であり、特に家族や友人に対して非常に思いやりがあります。どうか彼の人生全体を考慮していただければと思います」(父)
「一平は私たちにとって唯一の子どもで、私たちはとても親密で幸せな家族です。息子を失うことを考えると、毎日心が痛みます。どうか、彼を私たちから奪わないでください」(母)
「夫は決して他人を騙したり傷つけたりするような人ではありません。私は彼が2度と同じ過ちを犯すことはないと確信しています。私の夢は、いつか彼との間に子どもを持ち、小さな結婚式を挙げることです」(妻)
しかし、連邦地検は、水原被告の口座にはかなりの残高があり、またギャンブル依存症は認められないと反論。「被告は強欲だ」として厳罰を求めている。
注目の判決は、2月7日に下される。
【前編】では、水原被告の近影の詳細を伝えている。
デイリー新潮編集部