静岡県は、沼津市内の飲食店が1月27日に提供した弁当を食べた17人が、下痢や嘔吐などを発症し、患者と従業員の便からノロウイルスが検出されたことから、食中毒と断定しました。飲食店に対し、2月3日から当分の間、営業禁止を命じました。
県によりますと、沼津市根古屋の飲食店が1月27日に提供した弁当を食べた5グループ42人中、3グループ17人が、翌28日正午頃から下痢、嘔吐、腹痛などを発症したことが判明しました。東部保健所は、患者が共通して食べたものが、当該の飲食店で作られた弁当に限られることや患者の症状が類似していること、患者11人、従業員1人の便からノロウイルスが検出されたことなどから、食中毒と断定しました。
弁当には、ご飯、チキンカツ、キャベツ、卵焼き、黒はんぺんフライ、ミックスベジタブルが入っていました。県は、原因について調査中としていますが、従業員から感染した可能性が高いと見ています。
17人の患者は、沼津市、裾野市、清水町、富士市、神奈川県に住む19歳~62歳の男性16人と20代の女性1人で、このうち60代の男性が一時入院しましたが、その後退院し、全員快方に向かっているということです。
東部保健所は飲食店に対し、2月3日から当分の間、営業禁止を命じました。また、店は1月29日から営業を自粛しています。
静岡県内ではノロウイルスによる食中毒は、直近2週間で3件目で、県は1月31日、食中毒警報を発表しています。(2月6日まで)
静岡県は、食品への二次汚染を防ぐため、調理前やトイレの後は石けんで手を十分に洗うとともに、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱するよう呼びかけています。