〈Z李氏 逮捕〉「警察はトクリュウとみてずっと狙っていた」一方、胸をムギュッ、服をペロン…Xの逮捕ポストにエロ動画が貼り付けられまくった理由とは

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11月14日、アウトロー系インフルエンサーとして「X」フォロワー数は90万人以上を誇った「Z李」アカウントを運営するグループが警視庁暴力団対策課によって逮捕された。グループは5年ほど前から著名人のスキャンダルや借金トラブル、最近では女性を食い物にする悪質ホストの実態などを暴露し、フォロワーからは「ボス」などと呼ばれ親しまれていた。
〈画像〉胸をムギュ、服をペロンとまくる悪徳配信業者
「Z李」のアカウントを運営していた会社役員の田記正規容疑者(43)と職業不詳の沢口孝侑容疑者(38)を含む5人の逮捕容疑は住居侵入容疑だった。社会部記者は言う。
「22年7月、メンバーが所有するバイクが何者かに盗まれる事件が起こり、彼らは『犯人の身柄に懸賞金300万円をかける』とXに告知し独自の捜査を始めました。
同年11月にはフォロワーからの情報でバイクの部品がバラされネットオークションに出品されていることが発覚。田記容疑者らは窃盗犯の男性が住む集合団地に押しかけたものの男性は不在で、代わりに女児一人が在宅する中で、1時間以上室内に居座ったようです。
今回の渋谷署の逮捕はその時の容疑を引っ張り上げてのことですが、以前から何かしらの容疑で逮捕することを目指していたようです。容疑で考えると書類送検で終わることもある事件ですが、とりあえず逮捕して家宅捜索、その後何かしら“別件”を狙う可能性が高い」
グループを知る知人は言う。
「保護猫活動したり、ひとり親家庭を支援したり、悪質ホストと女性客の暴行トラブルを示談金で解決する活動をしていたことから、慕われていた一方で“ダークヒーロー気取り”とアンチや同業のチンピラから反感を持たれていた一面もあったと思います。
特に警視庁からはずっと狙われており2年前にもメンバーが逮捕されかけたことも。また、最近では匿名・流動型犯罪グループいわゆる『トクリュウ』にあたるとみて捜査されてたみたいです。まあ『トクリュウ』キャンペーンに上手くハマってしまったのかなという感じです」
逮捕に関連してXではこんな現象も起こった。
警察からの逮捕発表は14日だが、実はX上では前日からその噂は流れていた。13日にはXのトレンドワードに「Z李逮捕」がランクイン。すると突如として卑猥な投稿の「リプライ」が続出したのだ。
リプライの中にはその現象を不思議がって「なんで Z李逮捕でAVがいっぱい流れるの?」というツイートが飛び交った。一体、何が起きたのか? ITジャーナリストの井上トシユキ氏は言う。
「これはいわゆる“インプレゾンビ”という現象で、すでに注目度(閲覧数=インプレッション)が上がっている投稿に便乗してリプライすることで自分の投稿の注目度も上げるというものです。
リプライの中には個人女性による「Z李逮捕もいいけどこのHカップ現役地下アイドル5時間だけ公開されてることをもっと報道してほしい」などという単純なインプレ稼ぎ投稿もありましたが、なかには中国語などで投稿された違法AV配信サイトのリプライもあり、これはワンクリック詐欺などに巻き込まれる可能性もある悪質なリプライだと感じました」
なぜ海外の悪質業者が集まったのか。
「おそらくですがZ李という名称の“李”に反応し、中国の違法配信サイトがこのインプレに便乗し日本のAVを違法に配信する動画に誘導していたのだと思います。その動画を再生するだけなら問題ないと思いますが、そのサイトに誘導されて年齢認証などをするとカード情報などを含む個人情報が抜き取られ、財産が奪われる可能性もあるマルウェアに感染する可能性も大いにあり得ます」
井上氏いわく“インプレゾンビ”の目的は大きく2つだという。
「今回のようなZ李逮捕報道であふれた卑猥な投稿や違法サイトへの誘導は、非常に悪質ですが、そのほとんどが“悪ふざけ”感覚です。能登地震が起きた時などは地震報道に便乗しフェイクニュースのインプレゾンビが多発し問題視されました。いずれにしても何かのニュースに便乗したインプレゾンビ的な投稿は閲覧しないに越したことはありません」
アウトロー系インフルエンサーの逮捕報道に便乗し悪質なインプレゾンビが沸いたということで、エロ詐欺師にはご注意を!
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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