どんな商売でも文句を言う客は現れるものだが、家や建物となると即返品やお取替えといった対応はできないのだから大変だ。
不動産賃貸仲介の会社に勤務経験がある40代前半の男性(埼玉県)は、
「内見をして契約して入居した人から様々なクレームがくるのが日常茶飯事」
だったと語る。その中でも衝撃的なクレーマーに出会ったことを明かした。(文:真鍋リイサ)
通常のクレーム対応について、
「設備の故障とかであれば都度業者を手配して対応。騒音クレームなどは注意文投函などで対応が終わるのですが」
と明かすが、あるとき一人暮らしの50代の女性を担当した時のこと。「内見した時は、その部屋の見晴らしを気に入り契約」をしたという。しかし
「特にクセも無かったので気にもしてなかったのですが、入居後に私宛に電話がかかってきました」
驚くことに、相手は「開口一番そこそこの温度感で怒り口調」の様子だったという。
「『どうしました?何かありましたか?』って理由を聞いたら『西日が眩しい。どうしてくれるんだ!』ってお怒りの様子です。一瞬何を求められてるのか理解出来なくて『はっ?どういう事です?』って聞いても『だから西日が眩しいの!分からないの?!』って更に怒る始末」
内見したときは午前中だったのか、西日の強さには気が付かなかったのだろう。ただ、窓の方角はあらかじめ分かっていたはずで、今さら日差しにいちゃもんをつけられてもどうしようもない。男性も相当呆れたようで
「設備とか生活環境とかならまだしも、宇宙レベルの事を求められてもこちらはNASAとかでもないので何も出来ません」
と心境を吐露。確かにカーテンで遮るくらいしか出来ないだろう。次のように対応した。
「まともに対応出来る内容ではないので『建物回すしかないので無理ですね』って断ったら『何よ!なんとかしなさいよ!!』ってその後もマシンガンのように罵詈雑言を言ってました」
男性もさすがにつき合いきれないと思ったのか、適当なところで電話を切った。若干冷たい対応ではあるが、結局「その後は何の連絡も無く数年住んでました」と特にそれ以上のことはなかったようだ。
なんにせよ、この件は今でも思い出すことがあるようで、こう振り返った。
「あれは何だったのかと今でも記憶に残るおばさんでした」
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