東京都青梅市や福生市の公園などで、触れただけで皮膚がただれる猛毒キノコ「カエンタケ」が相次いで見つかった。
両市は除去を進めるとともに、子供たちが誤って触らないよう注意を呼びかけている。
都健康安全研究センター(新宿区)によると、カエンタケは赤やオレンジ色で、棒状の形をしている。毒性が強く、触れるだけで炎症を起こすほか、食べると発熱や下痢などに加え、脳神経障害で死亡する恐れもあるという。
青梅市によると、10月上~中旬、同市内の緑地「青梅の森」と隣接する「永山公園」で相次いでカエンタケが見つかった。いずれも遊歩道近くにあるナラの木の根元で見つかり、住民の連絡を受けた同市の担当者が除去した。同市は、現場周辺に注意を促す看板も設置した。
また、福生市によると、10月上旬、同市内の「武蔵野台西公園」でも、植え込みにカエンタケが生えているのが見つかった。すでに同市が除去した。市は市内の全小学校に注意喚起したほか、職員が2日に1度、同公園を巡回している。
都健康安全研究センターの担当者は「赤色で目立つ外見だが、特に子供が絶対に触らないよう気をつけてほしい」と呼びかけている。