相次く北海道ての“凶悪事件報道”…識者は風評被害懸念も「道警の信用失墜」を指摘【大学生集団暴行死】

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北海道で起きた凶悪事件に激震が走っている–。
「10月26日、北海道・江別市の公園で20歳の大学生・長谷知哉さんが、衣服を着ていない状態で死亡しているのが見つかりました。全身にはあざがあり、死因は長時間暴行を受けたことによる外因性ショックとみられています。悲惨な事件から3日後、長谷さんと交際していた20歳の大学生・八木原亜麻容疑者が出頭したことにより、事件は急展開を迎えることになりました。
八木原容疑者と同じアルバイト先のコンビニで働く20歳・川村葉音容疑者や自称アルバイト店員、自称高校生など男女6名が逮捕されたのです。
長谷さんと八木原容疑者は恋人関係であり、交際をめぐってトラブルになったことで、長谷さんとも面識のある友人ら5名が集まり暴行を加えたのです。さらに長谷さんを殺害した後、キャッシュカードを奪いAMTで現金を引き出したことも明らかになっています」(社会部記者)
別れ話をきっかけに殺人にまで発展した事件–。ここ数年、北海道ではメディアを賑わせる凶悪事件が相次いでいる。“また北海道か”という声もネットでは見られる。
「2021年には旭川市で14歳の少女がいじめを受け、凍死する事件が起きました。そして2023年には札幌のラブホテルで頭部のない男性の遺体が見つかる事件が発生し、精神科医の父親を持つ田村瑠奈被告が逮捕。母親と父親も殺人ほう助などの疑いで一家3人が逮捕されています。
さらに4月には旭川市の渓谷、神居古潭(かむいこたん)で、女子高生の殺人事件が起きました。21歳の内田梨瑚被告と、19歳の小西優花被告(年齢はともに当時)が殺人などの罪で起訴されています」(同前)
犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は、一連の事件で「北海道県警の信用が失墜している」と指摘する。
「まず、全国的に見て北海道だから事件の数が多いというわけではありません。ただ、ここ数年で目立つ事件は多いという印象はありますね。とくに被疑者が女性で年齢も若いケースが多く、少女たちが起こした事件は、メディアが注目しやすく、取り上げられやすいので、凶悪事件が頻発している印象になるのです。
そこで注意したいのは、北海道だからといって、『危険な人がたくさんいる』というわけではないこと。旭川いじめ事件の時は現地に9回足を運んで、警察から教育委員会、そして近隣住民への取材をしましたが、皆さん丁寧に対応してくださいました。これは、北海道県警においても同じです。元警察官だった私から見ると、旭川東警察署や、旭川中央署の職員は一生懸命、汗水流して真面目に勤めている者が大半なんです。事件による特定の地域への風評被害は避けたいです。
ただ、一部の警察官による隠蔽行為が相次いでいるのも現実です。旭川の女子高生殺害事件では、内田梨瑚被告と刑事との不倫が報じられましたが、道警は刑事の処分については公表事案ではないとして、情報開示請求されるまで明かにしませんでした。
凶悪事件について何度も報道が繰り返される中、道警は市民の不安を取り除き、信用回復に努めなければならないはずです。しかし、身内に対する“処分の甘さ”が火に油を注いでる状況ですね」
信頼を取り戻すには、一早い全貌の解明しかないはずだ。

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