「セックスレス」と「妻の不倫」、離婚の原因で多いのは…「家庭内別居」の38歳男性会社員の実体験

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突然ですが、「妻の不倫」で別れたい夫は離婚全体の何割だと思いますか?
法務省の司法統計(2020年)によると離婚の原因(離婚申し立ての動機別割合)が異性関係のケースは13.7%(夫の場合、全体が15,500件、異性関係が2,132件)なので10人に1人の割合です。一方、性的不調和を挙げたのは11.2%(1,749件)。このなかにはセックスレスも含まれるでしょう。

そんななか決定的な出来事が起こります。妻と一緒にダブルのベッドにいるとき、布団をかけていたので見えなかったのでしょうか。光輝さんの伸ばした足が妻の腰に当たってしまい……妻は「レイプするつもりなの? 信じられない!」と激怒。

◆悪びれる様子がない妻は実家に帰ってしまう

妻の言う通り、不倫をしたのが婚姻関係の破綻した後なら慰謝料の対象になりません。しかし、離婚を切り出すと同時に破綻するのでしょうか? 裁判所の見解では破綻の有無に影響を与えるのは別居期間です。具体的には少なくとも6年は必要です。(東京高裁・平成14年6月26日判決)もちろん、破綻を認定するのに必要な要件は別居期間だけではありませんが、妻が相手の男性と付き合い始めたとき、光輝さんと妻はまだ別居していなかったので、当時、婚姻関係は破綻していませんでした。破綻する前に交際を始めたのだから、それは不倫です。そして慰謝料の対象になります。

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