親知らず抜くための『全身麻酔』後に低酸素状態 男子生徒死亡事故で歯科医師２人を書類送検「チューブの位置異常であることを確認しなかった」

去年、大阪府堺市の歯科診療所で親知らずを抜くために全身麻酔を受けた男子生徒が死亡した事故で、警察は男性歯科医師ら２人を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。 書類送検されたのは、堺市重度障害者歯科診療所の男性歯科医師（５５）と女性歯科医師（３４）です。２人は去年７月、大阪府内の特別支援学校に通っていた富川勇大さん（当時１７）の親知らずを抜くために全身麻酔をした際、呼吸不全が起きているのに肺に酸素を送るチューブが正しく入っているかを確認しなかった疑いなどがもたれています。 富川さんは低酸素状態で一時心肺停止となり、約１か月後に亡くなりました。 取り調べに対し男性歯科医師は「チューブの位置異常であることを確認しなかった」とミスを認めているということです。