男が刃物振り回し…職員に迫る“緊迫の一部始終” 「死ねなかった」持ち込んだ“灯油”で火だるまに 高浜市役所放火事件

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愛知県の高浜市役所で16日、男が可燃性の液体に火をつけて職員3人がけがをした事件で、男は市民税の滞納をめぐり市とトラブルになっていたことがわかった。FNNは、事件発生時の映像を撮影した女性を取材。緊迫した現場の様子を聞いた。
高浜市役所で16日に起きた事件。警察などによると、62歳の男が税務課の窓口で、「職員を出せ」などと叫び、刃物を振り回したという。
「早く警察呼んでください!」事件発生時、現場に居合わせた女性が撮影した映像には緊迫の一部始終が記録されていた。
長袖姿の男が右手に持った刃物を振って、「○○を呼べ!コラッ!」と職員名を名指ししながら、男性職員に詰め寄る。
よく見ると男のズボンの左足は、液体がこぼれたように色が濃くなっていた。この時、撮影者は「ガソリンだよね?腰のあたりに…」とつぶやいた。
市の職員によると、男は灯油の入ったペットボトルを何本か持っていて、ナタで穴を開け、職員に向かってぶちまけたという。男はこの後、持ち込んだ液体に火をつけた。
男は灯油とみられる液体が入った2本のペットボトルを首にぶら下げていたという。
男と向き合っていた職員は、「落ち着いてくださいと我々職員が諭したんですけれども、全く落ち着きませんでした」と当時の状況について話す。
カウンター内に侵入する男に対し、職員がさすまたで対応。すると男は「戦うんか!」と叫んだ。職員によると、男は自らライターで火をつけて火だるまになったが、その後、職員らに取り押さえられた。その際、男は弱った声で「ああ…死ねなかった…」とつぶやいたという。
映像を撮影した女性は、「ナイフ持っていた。怖い。あとガソリンがあったら、みんな怖い。危ないよね」と当時の状況を振り返る。
建造物侵入で現行犯逮捕された男は、2年ほど前から市民税を滞納していて、2024年3月に預金を差し押さえられていた。その後、男は毎月10万円を納付する約束をするも、6月に減額を申し出るなどトラブルになっていたという。警察は男の回復を待って調べる方針だ。(「イット!」7月17日放送より)

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