10月も値上げラッシュです。ペットボトル飲料は200円となり、パックご飯や納豆も価格が高くなります。食品以外でも、光熱費の上昇や75歳以上の医療費の窓口負担などで家計への打撃は大きくなりそうです。一方で、安くなっている野菜や果物もあります。そこで今回の#みんなのギモンでは、「10月もまた…何が値上げ?」をテーマに解説します。■ペットボトル飲料、200円に菅原薫・日本テレビ解説委員「10月からは、今以上に家計の負担が増えそうです。何がどれくらい値上げされるのでしょうか?」

「自動販売機でもおなじみのペットボトル飲料は、コカ・コーラ(500ml)、伊藤園のお~いお茶(600ml)、アサヒ飲料の三ツ矢サイダー(500ml)、キリンビバレッジの午後の紅茶ストレートティー(500ml)は税抜きで今180円ですが、10月から200円になります」森圭介アナウンサー「ついにそんな時代になりましたか…」斎藤佑樹キャスター「(この間まで)140円とか150円のイメージでしたよね」森アナウンサー「最近は(よく)キャッシュレスで買うから、余計に『あれ、いくらだったっけ?』となります。自販機によって値段が変わるところも多いですからね」菅原解説委員「世代によってはかもしれませんが、200円は割と衝撃的ですよね。カフェの値段に自販機の値段がどんどん近づいてきている感じです」「帝国データバンクによると、10月に値上げを予定している食品は半年ぶりに3000品目を超える見通しです。やはり原材料の高騰のほかに、光熱費・人件費・物流費などさまざまなコストの上昇が要因となっています」鈴江奈々アナウンサー「こういう値上げの理由を聞くと、すぐにそれが解消されるものでもないですし、いろんなことがつながっているからこその値上がりでもあるので、これはいつまで続くんでしょうかね…」■235円の「サトウのごはん」は…菅原解説委員「なんとかモノの値段に合った給与が追いついてくるといいなと思いますが、飲料以外にも家計を直撃しそうな値上げがたくさんあります」「まず、サトウ食品のパックご飯『サトウのごはん』です。特に一人暮らしなどでお世話になっている方は結構いらっしゃるのではないかと思いますが、新潟県産コシヒカリ200g(1パック)は、現在の税抜き235円から263円に値上げされます」「今年6月にも値上げをしましたが、やはりコメをはじめとする原材料費の上昇を企業努力だけでは吸収し続けるのが難しいと判断したということです」■「おかめ納豆」は10%以上値上げ菅原解説委員「タカノフーズの『おかめ納豆』も10%以上値上げします。店によって違いますが、だいたい今は3パック100円ほどで売られているので、それが110円になるということですね」瀧口麻衣アナウンサー「1つの商品だけ見ると『10円か』となるでしょうが、それがどんどん積み上がっていくと、かなり大きな値上げになるのかなと思いますね」菅原解説委員「レジでいざ会計となった時に『あれ、こんなに買ったかしら』と思うこともありますよね。これまでだったら3000円ぐらいだったのに、5000円ぐらいいっているなとか…」森アナウンサー「(陳列棚に)戻すに戻せないですね」菅原解説委員「今年だけで値上げする食品は、2万品目を超える見通しだそうです。ダメージはかなり大きいですよね」■食品以外も…電気・ガスが値上がり菅原解説委員「食品以外の値上げもあります。政府の補助金が終了するため、電気・ガスが10月の使用分(11月請求分)から値上がりします。例えば、東京電力管内で平均的な使用量の家庭の場合、9月よりも520円高い8652円となります」「都市ガスは東京ガスの場合、平均的な使用量の家庭で222円高い5710円となります(東京地区等)」斎藤キャスター「食事(の費用)などを削ることは頑張れたとしても、ライフラインを削るのは結構大変なことですよね」森アナウンサー「生活の質に直結するものなので、なかなか限界がありますよね」菅原解説委員「涼しくなってきたのでクーラーを使わなくなり、少し電力も使わなくなるかなとは思いますが、今度は寒くなってくると、また(暖房で)使うようになりますしね。苦しいところです」■75歳以上の医療費の窓口負担も↑菅原解説委員「そして、制度の見直しによっても負担が増えるものがあります。75歳以上の医療費の窓口負担です」「単身世帯で年収200万円以上、複数世帯で320万円以上など、一定以上の所得がある人は、負担する金額の上限がこれまでありましたが完全になくなり、10月から2割負担となります」鈴江アナウンサー「負担が増える方たちからすると『うわー、大変だ』というお気持ちでしょうし、一方で、現役世代の社会保険料の高さというのも負担が大きいです。全体でどう負担を分け合うかというところは、本当に難しい問題ですよね」■野菜・果物…旬をお得に食べるには?菅原解説委員「少しだけお得な話もします。農林水産省の『今週のお手頃野菜』というウェブサイトがあります。毎週更新されています」「9月26日更新分によると、今週はキャベツ・レタスがお買い得。にんじん・はくさい・なす・ピーマン・ブロッコリーが平年並みの価格で推移し、お手頃だそうです。毎週更新なので、チェックしてお買い物の参考にしてもいいかなと思います」瀧口アナウンサー「少し前にスーパーに行った時に、キャベツは200円台で売っていたので、安いなと思いましたね」鈴江アナウンサー「私も200円ぐらいで丸々とした大きいキャベツを売っているのを見ました」森アナウンサー「この間まで600円、700円といったこともありましたよね。ありがたいですね」菅原解説委員「果物もあります。高級なイメージがあるシャインマスカットですが、今年は豊作で安いということです。東京都内などに店舗を構えるスーパーイズミでは、例年より2~3割安く販売できているそうです」「秋の味覚の代表の柿は、28日は1個100円(税抜き)で販売し、例年より約3割安いといいます。リンゴも1個100円(同)で販売し、例年よりも2~3割安いそうです。今年は天候に恵まれて出来がいいので量が確保しやすく、安く販売できるということでした」「これまでの政府の物価高対策では、楽になったなという実感にはちょっとつながらなかったかなという人も多いと思います。今は少数与党の国会なので、一刻も早くこの問題に答えを出していくことが与野党ともに求められます」(2025年9月29日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
10月も値上げラッシュです。ペットボトル飲料は200円となり、パックご飯や納豆も価格が高くなります。食品以外でも、光熱費の上昇や75歳以上の医療費の窓口負担などで家計への打撃は大きくなりそうです。一方で、安くなっている野菜や果物もあります。
そこで今回の#みんなのギモンでは、「10月もまた…何が値上げ?」をテーマに解説します。
菅原薫・日本テレビ解説委員「10月からは、今以上に家計の負担が増えそうです。何がどれくらい値上げされるのでしょうか?」
「自動販売機でもおなじみのペットボトル飲料は、コカ・コーラ(500ml)、伊藤園のお~いお茶(600ml)、アサヒ飲料の三ツ矢サイダー(500ml)、キリンビバレッジの午後の紅茶ストレートティー(500ml)は税抜きで今180円ですが、10月から200円になります」
森圭介アナウンサー「ついにそんな時代になりましたか…」
斎藤佑樹キャスター「(この間まで)140円とか150円のイメージでしたよね」
森アナウンサー「最近は(よく)キャッシュレスで買うから、余計に『あれ、いくらだったっけ?』となります。自販機によって値段が変わるところも多いですからね」
菅原解説委員「世代によってはかもしれませんが、200円は割と衝撃的ですよね。カフェの値段に自販機の値段がどんどん近づいてきている感じです」
「帝国データバンクによると、10月に値上げを予定している食品は半年ぶりに3000品目を超える見通しです。やはり原材料の高騰のほかに、光熱費・人件費・物流費などさまざまなコストの上昇が要因となっています」
鈴江奈々アナウンサー「こういう値上げの理由を聞くと、すぐにそれが解消されるものでもないですし、いろんなことがつながっているからこその値上がりでもあるので、これはいつまで続くんでしょうかね…」
菅原解説委員「なんとかモノの値段に合った給与が追いついてくるといいなと思いますが、飲料以外にも家計を直撃しそうな値上げがたくさんあります」
「まず、サトウ食品のパックご飯『サトウのごはん』です。特に一人暮らしなどでお世話になっている方は結構いらっしゃるのではないかと思いますが、新潟県産コシヒカリ200g(1パック)は、現在の税抜き235円から263円に値上げされます」
「今年6月にも値上げをしましたが、やはりコメをはじめとする原材料費の上昇を企業努力だけでは吸収し続けるのが難しいと判断したということです」
菅原解説委員「タカノフーズの『おかめ納豆』も10%以上値上げします。店によって違いますが、だいたい今は3パック100円ほどで売られているので、それが110円になるということですね」
瀧口麻衣アナウンサー「1つの商品だけ見ると『10円か』となるでしょうが、それがどんどん積み上がっていくと、かなり大きな値上げになるのかなと思いますね」
菅原解説委員「レジでいざ会計となった時に『あれ、こんなに買ったかしら』と思うこともありますよね。これまでだったら3000円ぐらいだったのに、5000円ぐらいいっているなとか…」
森アナウンサー「(陳列棚に)戻すに戻せないですね」
菅原解説委員「今年だけで値上げする食品は、2万品目を超える見通しだそうです。ダメージはかなり大きいですよね」
菅原解説委員「食品以外の値上げもあります。政府の補助金が終了するため、電気・ガスが10月の使用分(11月請求分)から値上がりします。例えば、東京電力管内で平均的な使用量の家庭の場合、9月よりも520円高い8652円となります」
「都市ガスは東京ガスの場合、平均的な使用量の家庭で222円高い5710円となります(東京地区等)」
斎藤キャスター「食事(の費用)などを削ることは頑張れたとしても、ライフラインを削るのは結構大変なことですよね」
森アナウンサー「生活の質に直結するものなので、なかなか限界がありますよね」
菅原解説委員「涼しくなってきたのでクーラーを使わなくなり、少し電力も使わなくなるかなとは思いますが、今度は寒くなってくると、また(暖房で)使うようになりますしね。苦しいところです」
菅原解説委員「そして、制度の見直しによっても負担が増えるものがあります。75歳以上の医療費の窓口負担です」
「単身世帯で年収200万円以上、複数世帯で320万円以上など、一定以上の所得がある人は、負担する金額の上限がこれまでありましたが完全になくなり、10月から2割負担となります」
鈴江アナウンサー「負担が増える方たちからすると『うわー、大変だ』というお気持ちでしょうし、一方で、現役世代の社会保険料の高さというのも負担が大きいです。全体でどう負担を分け合うかというところは、本当に難しい問題ですよね」
菅原解説委員「少しだけお得な話もします。農林水産省の『今週のお手頃野菜』というウェブサイトがあります。毎週更新されています」
「9月26日更新分によると、今週はキャベツ・レタスがお買い得。にんじん・はくさい・なす・ピーマン・ブロッコリーが平年並みの価格で推移し、お手頃だそうです。毎週更新なので、チェックしてお買い物の参考にしてもいいかなと思います」
瀧口アナウンサー「少し前にスーパーに行った時に、キャベツは200円台で売っていたので、安いなと思いましたね」
鈴江アナウンサー「私も200円ぐらいで丸々とした大きいキャベツを売っているのを見ました」
森アナウンサー「この間まで600円、700円といったこともありましたよね。ありがたいですね」
菅原解説委員「果物もあります。高級なイメージがあるシャインマスカットですが、今年は豊作で安いということです。東京都内などに店舗を構えるスーパーイズミでは、例年より2~3割安く販売できているそうです」
「秋の味覚の代表の柿は、28日は1個100円(税抜き)で販売し、例年より約3割安いといいます。リンゴも1個100円(同)で販売し、例年よりも2~3割安いそうです。今年は天候に恵まれて出来がいいので量が確保しやすく、安く販売できるということでした」
「これまでの政府の物価高対策では、楽になったなという実感にはちょっとつながらなかったかなという人も多いと思います。今は少数与党の国会なので、一刻も早くこの問題に答えを出していくことが与野党ともに求められます」
【みんなのギモン】身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)
【みんなのギモン】身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)