コロナ禍のテイクアウト需要で注目されたキッチンカー。しかし、店舗型とは異なる営業形態に、困ることもあるようだ。投稿を寄せた愛知県の50代男性は、この移動販売を始めて20年以上経つそう。
「開業時は、偏見と差別という商売以前の壁があり、来店される方も純粋な“お客さん”だけではなく、対応に苦慮した事は数え切れません」
数多い苦労がある中で、「特に対応の困った方がいました」と続けた。(文:境井佑茉)

その客は、営業前にもかかわらず、わざわざ準備中の「のれん」を外してまで注文をしてきたという。
「『まだ準備中でできていませんけど』と答えると『わざわざ来てんだから、早く出せ!』と聞かず、そんなやり取りを繰り返していました」
男性は「ここまでなら、たまにある事なんですが、問題はココから」と、客の問題行動について明かす。
なんとその客は、「こっちは元ヤクザだぞ!」と言ってきたという。予想外の発言に男性は戸惑った。
「“ヤクザだ!”と言われれば即警察に連絡ですが、“元”というのは少し微妙で、しばらく悩んでしまいました」
人を脅すには「ヤクザ」という単語は十分怖いが、たしかに「元」という言葉にひっかかった男性の気持ちも理解できる。
「結果、『あと◯分でお渡しします』と答え、その場は納めましたが、なかなか困ったお客さんでした」
と大変な経験を振り返る。そして、「当然ですがその出店先はもう行く事はありません」と締めくくった。
接客業を営む以上、困ったお客さんには遭遇してしまうものだが、自ら営業先を選んで迷惑客を回避できるのはキッチンカーのメリットかもしれない。
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