湯河原町は7日、6日の広島への原爆投下時刻に合わせて放送する予定だった町内一斉のサイレンを流し忘れたとして謝罪文を発表した。町は「町民の皆さまに大変不快な思いをさせてしまい申し訳ない」とコメントし、再発防止に努めるとしている。
町地域政策課によると、広島に原爆が投下された8月6日午前8時15分に、毎年町民に黙祷(もくとう)を促す1分間のサイレンを町内放送で流している。戦争で家族を失った住民も町内にいることから、恒久平和を祈念する機会として事前に放送予定を町民に周知し、サイレンを実施してきた。
今回、担当者が放送機器の設定作業を失念したためサイレンは流れず、事前周知の放送もなかった。町は再発防止策として、機器の設定完了後に複数人で確認を行い、放送日またはその前日に再度設定確認の実施を検討しているという。