大阪メトロ中央線で13日夜、設備トラブルによる運転見合わせが発生し、大阪・関西万博の来場者が帰宅困難となり、万博会場が待機場所として開放されました。解放された会場では、グミなど食料や水の配布が行われ、受け取った来場者から「少しでも空腹などが満たされ、ありがたかった」などと感謝の声が聞かれました。万博会場に繋がる唯一の鉄道・大阪メトロ中央線で8月13日午後9時半ごろ、電車への電力供給が止まった影響で、一部区間で14日午前5時半前まで運転取りやめが続きました。こうしたことから、多くの来場者が帰宅困難となり、夢洲駅がごった返したため、万博会場は帰宅困難者の待機場所として開放され、ベンチなどで横になる人の姿が多くみられました。

▼ドイツ館スタッフがグミ配布「空腹を紛らわせることができてありがたかった」そんな中、会場内にあるパビリオンでは滞在していた来場者に食料や水が配布されるなどの対応が行われました。大阪市内から万博へ訪れていた60代の女性は、ベンチで休んでいた際、ドイツ館のスタッフが配っていたグミを受け取ったということです。MBSの取材に女性は「少量でも甘いものを口にできて少し空腹も紛らわせることができてありがたかったです」と話していました。ポルトガル館では、有料でビール、ワイン、ソフトドリンクなどの提供があり、午前0時前にはパビリオンの中では音楽が流れる中、4人の人がダンスを披露している様子もあったということです。▼オランダ館はパビリオン解放「帰宅難民になったが貴重な経験に」さらに、オランダパビリオンでは、パビリオンが解放され、キャラクターのミッフィーのシールの配布やオブジェとの写真撮影なども行われていたということです。また、スタッフが1組1組丁寧に「お疲れ様でした」と笑顔で対応する様子もあったということです。大阪市から来場していた30代女性は「パビリオンを開放してくださったことで、時間が過ぎるのがあっという間だった。帰宅難民になりましたが、貴重な経験になった」などと話しました。この他にも複数のパビリオンが解放され、そのうちの1つ大阪ヘルスケアパビリオンでは、水の配布なども行われていたということです。