先の参院選に日本維新の会から出馬し、大阪選挙区で初当選した佐々木理江氏(42)。もともとグラビアアイドルだったが、ワケあって芸能界から政界へと転じ、大阪市議に。さる芸能関係者が思い返すのは「売り込み上手だった」というタレント時代の素顔だ。
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【写真を見る】「貧乳」で悩んでいた佐々木理江氏のグラドル時代
維新は勢いに乗る参政党や国民民主党に全国レベルでは押されながらも、お膝元の大阪では手堅く勝利を収めた。佐々木氏は約65万票を得てトップ当選。選挙戦終盤には演説で余裕を見せる一幕も。
「彼女は、維新が大阪選挙区に擁立したもう一人の候補者、岡崎太氏(57)への投票を呼びかけました。当選が確実視されていたため、後を追っていた彼に票を譲った格好です。そのかいもあってか岡崎氏は約55万票を獲得して2位当選。佐々木氏は大阪での候補者を決める党内の予備選で、現職だった梅村みずほ氏(46)を破った意地を見せました。梅村氏は参政に移って比例区から当選しましたけれど」(政治部記者)
佐々木氏は広島県の安芸高田市出身。島根大学総合理工学部で建築を学んだ。就職活動で上京した際、渋谷でスカウトされて2006年に芸能界デビュー。
「人一倍、上昇志向が強いタイプでしたね」
と、デビュー間もない頃の彼女について芸能関係者が振り返る。
「小倉優子(41)や眞鍋かをり(45)らを擁する芸能事務所『アバンギャルド』の所属でした。“ゆうこりん”のあだ名とぶりっ子キャラで人気絶頂だった小倉さんにコバンザメよろしく付いて回り、顔を売っていましたね。仕事もないのにテレビ局に顔を見せてはプロデューサーに営業トークを浴びせていたのが印象的です」(同)
佐々木氏は、小倉から「日本一打算的なニュータイプアイドル」とのキャッチコピーを冠せられている。
「横浜国大卒で“メリハリの利いたナイスバディ”を売りにしたグラドル、眞鍋さんの後釜を狙っていたのです。彼女と同じく国立大卒だと自ら言い、さらには理系だったことも強調していました」(前出の芸能関係者)
もっとも、佐々木氏の売りは眞鍋と違って“スレンダーな肢体”だった。
「佐々木さんが“私、貧乳で悩んでいるんです”と言ってきたことがあります。でも、悩む様子もなかったので、適当に“かわいいから大丈夫だよ”と伝えたら、触れんばかりに身を寄せてきた。コケティッシュな表情を作りながら“ゆうこりんも胸が小さいし、気にしなくていいですよね?”なんてささやくのです」(同)
だが、懸命の売り込みも虚しく、佐々木氏は目立った仕事に恵まれなかった。09年にはアバンギャルドの社長が脱税事件を起こすなどのゴタゴタに巻き込まれ、ほどなく芸能界を去った。
「その後、彼女は橋下徹氏が率いる維新政治塾の門をたたきます。そうして、12年の衆院選で都内の選挙区から出馬し、13年の東京都議選に挑むも、いずれも落選。私生活では13年にボートレーサーの中野次郎氏(44)と結婚して現在、2人の子がいます。ようやく大阪市議選に受かったのが15年のことで、今回、3期目の途中で参院選に打って出たのです」(前出の政治部記者)
先の芸能関係者が言う。
「彼女が今後の目標について“公教育の質を上げる”とテレビで語っているのを見て“大人の女性になったな”と感じました。ただ、押しの強い雰囲気だけは相変わらずでしたね」
苦節20年。ゆうこりんの子分格に始まって、やっとつかんだ国会議員の座である。
「週刊新潮」2025年8月7日号 掲載