山尾志桜里元衆院議員(50)が1日、都内の選挙事務所で会見を実施。参院選へ無所属での出馬を表明した。会見の中で、6月に公認を取り消しされた国民民主党に対する思いについて「怒りはない」と明かした。
【写真】「無所属」を強調! 出馬を決意して覚悟が決まった山尾志桜里氏
山尾氏に関しては、参院選で国民民主党から全国比例で出馬することが公表され、6月10日には出馬会見を実施。しかし会見の中で自身の過去の不祥事について再三質問され、「その件についてお話しすることは控えさせてもらいます」などと回答を拒否したことなどで物議を醸した。その影響からか翌11日、榛葉賀津也幹事長(58)が「全国の地方自治体議員から、同音に今回の山尾さんの公認は見送ってほしいという声が全国からありました」と経緯を説明し、「急転直下」で公認内定を取り消されていた。公認取り消しに関して、山尾氏は自身のX(旧ツイッター)で「大変残念です」などとメモ用紙2枚分・2000字超の長文で率直な思いを明かしていた。
異例となる同一選挙での「2度目」の出馬会見では、報道陣からは「国民民主党」関連の質問が多く飛び交った。記者から「今回の再出馬に関して、国民民主党に対する怒りはあるのか」と問われると、「党のガバナンスに統治能力に疑問を抱いたのは事実」としながらも、「怒りにまかせて言うことはしたくない。あの文章は感情ではなく、私にしか伝えられない事実経過はお伝えするべきなのではないかというもの」と説明。あらためて「怒りを抱えた出馬ではない」と答え、「国民民主党に対して怒りはないです。改善はしてもらいたいという思い」と明かした。
また再出馬に際して「その旨を玉木代表らにあいさつをしたか」という質問には「特にございません」と回答。勝算については「あると思っています」と自信を見せ、「まずは良い政策議論をすること。選挙の争点にはなりにくいけれど、憲法はこのままで良いのかという懸念を持っている人は居る。そういう人に主張を訴えていきたい」と選挙戦を見据えた。
(よろず~ニュース編集部)