大分県警は11日、定例記者会見を開き、別府市で2022年6月に起きた大学生2人の死傷ひき逃げ事件で、道交法違反容疑で重要指名手配した八田與一容疑者(28)について、今月2日に殺人と殺人未遂の容疑の追加発表後、情報提供量が5倍に増えたと明らかにした。
亡くなった大学生の命日に当たる今月29日には県内各地のほか、福岡も含めた6都道府県でチラシを配って情報提供を求める。
幡野徹本部長は事件について「県警としては発生当日から殺人罪の適用の可能性を視野に部門の枠を超えて捜査を進めてきた。当初、交通事故の扱いだったため、一部に捜査への熱意が足りないのではないかとの指摘があったと承知しているが、そういう事実はないと明確に申し上げたい。今後も県警の総力を挙げて捜査を一層強力に進めたい」と語った。
(中野剛史)