1日、浜松市で東名高速に転落した車を、放置して現場から逃げた男が2日、逮捕されました。現場に小学生2人を残して逃走した、男の信じられない言動とは。(カメラマンリポート)「車が倒したガードレールとフェンスが高速側に大きく倒れている」「車の前方は大きく破損している」1日、浜松市中央区の東名高速道路で、事故処理に追われる高速隊の隊員たち。車のガラスは割れバンパーも大破しています。この車は、高速道路の上をまたぐ橋のわきからガードレールを突き破り、およそ10メートル下に転落したのです。事故を目撃した人は…
(目撃者)「青信号になったらビューって動いていって、その車だけいきなりそのフェンスとガードレールを突き破って、そのまま下にガーっといっちゃったから」現場は、浜松駅から車で20分ほどの場所にある片側1車線の道路で、市街地から三方原方面に抜ける道として交通量が多い場所です。こちらは、事故直後に撮影された写真です。高速道路の路側帯に落下した車が横転しているのがわかります。車のそばには、子どもとみられる2人がいることも分かります。車には、運転手の男と、小学生のきょうだい2人が乗っていました。事故のあと、車を運転していた男は、驚きの行動をとっていました。(記者)「目撃者によると、運転していた男は、子ども2人を車に残したまま、こちらの斜面をよじ登って現場から立ち去りました」(目撃者)「そしたらお父さんが、高速道路からここまで這い上がってきて、声をかけて、そしたらそのまま向こうに歩いて行っちゃった、こどもたちを置いて、「そこにいろよ!」って言って。で、そのまま携帯電話して、僕とふたことぐらい話して、向こうまで歩いて行って、多分いまも見つからない」事故現場に2人の小学生を残し、電話をかけながら立ち去ったといいます。その時、子供たちの様子は…(目撃者)「お子さんは、小学校低学年か幼稚園だと思うんですけど、ちっちゃい子だったんで。お姉ちゃんと弟で、弟は泣いていて、お姉ちゃんはそれをなだめてた。僕も声かけたんですけど、しっかり路肩に座っていて、すぐに高速隊が来て保護していた」小学生のきょうだいは救急搬送されましたがけがはありませんでした。目撃者は、運転していた男に声をかけたといいますが…。(目撃者)「警察には言いました?って言ったら、言ってないって言って。どうしたんですか?って言ったら「一瞬寝た」って/はーって思いながら、そしたらそのまま歩いて行っちゃったんで。気が動転してたのか まさかここで状況説明するのかなと思っていたら、そのままスタスタ歩いていったので声をかける暇もなくて」事故から21時間後…。警察は、防犯カメラの映像などから犯人を特定し、自称・御前崎市の男(47)を浜松市内で逮捕しました。男は、無免許の状態で車を運転し事故を起こした後、車を放置して現場から逃走した疑いなどが持たれています。警察によりますと、男の免許はおよそ10年前に交通違反により「取り消し処分」になっていて、運転していた車は他人の名義でした。また、車に乗っていた小学生のきょうだいと男は、親子や親族ではなく警察が関係性なども調べています。警察は、男の認否を明らかにしておらず、事故が起きた時の状況を詳しく調べています。