香川県感染症対策課はおととい(7日)、香川県内の女性(60代)が重症熱性血小板減少症候群(SFTS)による死亡例の報告があったことを発表しました。マダニ【画像①】にかまれたものと推定されています。
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死亡したのは三豊市の60代の女性です。香川県によりますと、今年5月25日に、発熱や筋肉痛、神経症状、全身倦怠感、白血球減少、血小板減少などの症状を発症し、入院加療中に死亡したということです。
女性からは「フレボウイルス属SFTSウイルス」が検出されていて、マダニにかまれたものとみられています。重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、マダニにより媒介されるSFTSウイルスによる感染症で6~14日の潜伏期間を経て、発熱、消化器症状(食欲不振・吐き気・嘔吐・下痢・腹痛)が多くの症例で認めらるということです。また、他にも、頭痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、呼吸不全症状、出血症状などを起こし、日本の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者の致命率は約30パーセントと報告されています。感染経路は、マダニを介したものが中心ですが、ペット等の動物からの人への感染も報告されています。香川県ではマダニが媒介する感染症にかからないためには、「マダニにかまれないことが重要」だと呼びかけています。