大阪府は6月12日、「伝染性紅斑=リンゴ病」の感染拡大が「警報レベル」となったと発表し、注意を呼びかけています。警報レベルとなるのは、現行の調査方法が導入された1999年以降初めてです。▼妊婦が特に注意必要!胎児異常や流産のリスク 伝染性紅斑、いわゆる「リンゴ病」は、免疫力が未発達の子どもがかかりやすく、微熱やかぜの症状が、あらわれた後、頬がリンゴのように赤くなったり、腕などに網目状の発疹が出たりする感染症です。また、妊婦が注意が必要な感染症で、感染すると胎児の異常(胎児水腫)や流産のリスクが高まります。

大阪府によりますと、伝染性紅斑の「定点医療機関当たりの患者報告数」が過去最高を更新していて、6月2日~8日の週では2.14人となり、国の示す警報基準(2.0人)を超えたため、府は感染拡大が「警報レベル」となったと発表しました。 当初は北部で患者数が多くなっていましたが、南部も急増していて、6月2日~8日の週では、定点報告が豊能地区(豊中市・吹田市など)では3.55人、中河内地区(東大阪市・八尾市など)で3.00人となっています。 大阪府でリンゴ病の感染拡大が「警報レベル」となるのは、現行の調査方法が導入された1999年以降初めてです。吉村洋文知事は「感染を防ぐために手洗いや咳のエチケットをお願いします。特に妊婦の方は注意してもらい、症状がある場合は早めに医療機関で受診してください」などと呼びかけています。▼奈良でも感染拡大が警報レベルに また奈良県も6月12日、県内でのリンゴ病の感染拡大が「警報レベル」となったと発表しました。