れいわ新選組が21日、参院選兵庫選挙区(改選数3)に、新人で元国連教育科学文化機関(ユネスコ)職員の米村明美氏(65)を擁立すると発表した。
【写真】参院で成田悠輔氏の老害発言を取り上げたれいわ山本太郎代表
米村氏とともに神戸市内で会見した大石晃子共同代表(47)は、記者団かられいわの支持率が上昇していることについての受け止めを問われた。報道各社の世論調査の一部で、同党の支持率が自民、国民民主、立憲民主に次ぐ第4位になったとの結果もある。
大石氏は「半分はわからない面もありますし、今後いろいろな紆余(うよ)曲折もあって支持率が下がる場合もある。支持率はチェックしていますけれども、そういったものを指標に私たちの言動や、政治活動を決めないっていうところは重要なところ。このスタンスが、支持率向上の鍵を握っているのではないかと考えます。今、支持率が上がっているのは政策だと思っている。すなわち減税ですね」として、政策が“ブレない”ことを要因に挙げた。
山本太郎代表(50)が、消費税廃止を掲げて党を立ち上げたとし「今の世の中で国はお金がないんだとか、消費税減税なんて無理なんだという空気感の中で、だけどあえて『あなたの利益のためにそれは必要ですよ』っていうことを、支持率が低くなろうとも言い続けるという設計図を貫いてきたことが、支持率が上がる上がらないに関わらず重要なことだと考えています」と強調した。
「年がら年中、場合によっては寝言でもですね、消費税廃止だって言い続けるのがれいわ新選組。この姿勢がひとつには、評価されていること。筋を通す、ブレないってことですね。国民の皆さまが、自分たちの生活の危機が一歩一歩深まる中で、やっぱりこれは消費税を廃止しなければ困るという自分たちの政策に近づいていくというプロセスなんだろうと思います」と述べた。
参院選を前に、与野党から消費税減税の声が高まるが「選挙前だけ必ず消費税と言う、公約に戻るというのは私たちも織り込み済み。前の衆議院選挙もそうだった。フタを開けてみて、次の選挙が終わったらまた言わなくなっちゃいますよということを、私たちは言い続けることによってメッキを剥がしていく」と訴えた。
大石氏は「本当に国民の立場に立って、体を張るのを辞さず、国会の外でも中でも消費税廃止や人々のための積極財政を貫くという姿を、見ていただいて、これが本当の国民の政党であるということを皆さんに評価していただくということをひたすらやっている。それに対して、評価していただく方が増えてきたのかな」と話した。
(よろず~ニュース・杉田 康人)