元大阪府知事、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が1日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、元タレント中居正広氏(52)の女性トラブルをめぐるフジテレビの問題を調査した第三者委員会の報告書を受け、コメントした。
第三者委は3月31日に394ページにわたる報告書を公表。当時同局アナウンサーだった被害女性が「業務の延長線上で、中居氏から性暴力による重大な人権侵害の被害を受けた」と認定した。会見から一夜明け、女性は代理人弁護士を通じコメントを発表。「本事案後の中居氏と編成部長であったB氏とのやりとりやフジテレビの当時の港社長らの対応など、この調査報告書で初めて知った事実も多く」とし、「改めてやり切れない気持ちにもなっています」と心境を打ち明けた。
報告書では被害女性のフジテレビ退職後の中居氏とB氏のやりとりを明らかにした。「2024年9月9日、B氏から中居氏に対してショートメールで、8月31日に女性A(被害女性)が退社した旨を伝えたところ、中居氏から“了解、ありがとう。ひと段落ついた感じかな。色々たすかったよ。”との返信があった」と報告。また、女性が摂食障害になり、うつで入院したことを中居氏から知らされたB氏が、「なかなかですね、、私から無邪気なLINEしてみましょうか??」と返信していたことも分かった。
女性の人権を軽視したともとれる行動の数々に、橋下氏は疑問を口に。「これでひと段落したとか、ほっとしたとか、摂食障害があって、いろいろお金の件も困っているというメールに対して、無邪気な内容を返しておこうかとか…こういうものを見てしまうと、女性の方も傷付くでしょう」と述べた。
問題発覚後、港浩一前社長は社内のコンプライアンス委員会にも報告しないなど、ずさんな判断を続けた。橋下氏は「特に港(前)社長をはじめ経営陣が、女性側の方に立つというよりも、中居さん側の方に立っているような事実関係がかなり出てきたので、女性としてはショックだったろうと思います」と、被害女性の心中を察した。