フジテレビ問題の第三者委員会の報告書で、思わぬ過去の牋事瓩表に出た。第三者委は3月27日付で取締役を退任していた反町理氏(60)にセクハラとパワハラ行為があったと認定。31日、キャスターを務めるBSフジの報道番組「プライムニュース」の出演を急きょ、見合わせる事態となった。
第三者委は中居正広氏問題で社員から聞き取り調査を行った際に「多数の社員から反町氏が報道局の後輩女性社員2人に対して行ったとされるハラスメント行為の対応が不適切。昇進を続けることで、セクハラやパワハラを相談しても無駄と思わせる結果となっている」との意見が寄せられたことを契機に調査したという。
反町氏は2006年~07年にかけて、女性社員に対し、1対1での食事やドライブに誘うなど拘束。その後、女性側が誘いを断ると、業務上必要となるメモを共有しなかったり、部内一斉メールで女性を叱責したり、電話で怒鳴るなどしたという。また、別の女性社員にも同様に食事を断られると、パワハラに及んだという。
18年に反町氏が「プライムニュース イブニング」のメインキャスターに就任するタイミングで週刊文春がパワハラ、セクハラを報じた。ところが、当時の宮内正喜代表取締役は「記事は事実無根」として、文春に法的措置を取る姿勢を見せる一方で、女性社員には口外しないように求め、火消しを図った。
結局、反町氏は降板することもなく、20年には執行役員、21年には取締役に就任。第三者委はフジの体質を物語る「重要なハラスメント事案」として、断罪した。
第三者委の発表後に放送となった「プライムニュース」に反町氏は生出演するはずだったが、欠席。長野美郷キャスターは「報告書には反町キャスターの事案でもフジテレビの対応に問題があったと指摘する部分がある。反町キャスターからは『状況に鑑み出演を見合わせたい』と申し出があった」と説明した。
反町氏は政治畑出身で、政治部長や解説委員長を歴任し、自民党や野党中枢とのパイプが太いことで知られる。「流れ弾というよりも自業自得で、社内で相当嫌われていたんでしょうね。ハラスメント認定され、もうテレビに出ることはできないでしょうね」(自民党関係者)。犂波牒瓩琉貎佑任發△蝓∈8紊寮治報道を危惧する声も出ている。