奈良市内にある居酒屋店を利用した20~60代の17人が下痢や発熱などを訴え、その後ノロウイルスによる集団食中毒と判明したと市が発表しました。市は居酒屋店に2日間の営業停止を命じました。 奈良市によりますと、31日午前10時ごろ、市内の事業所から「飲食店を12人で利用しうち10人が嘔吐や下痢などの食中毒症状を訴えている」と連絡があったということです。その後も、別の事業所から体調不良の連絡がありました。

市が調査したところ、28日に奈良市にある居酒屋店「宴会居酒屋 一条本店」を利用した36人のうち20~60代の男女17人が下痢や嘔吐などの症状を訴えていることがわかったということです。 36人には寿司(まぐろ、いか、えび)、焼き鳥(つくね、ねぎま)、造り(まぐろ、いか、サーモン、鯛、かんぱちのうち4種)などが提供されていたということです。 また、発症した17人のうち7人と居酒屋店の調理従事者2人からノロウイルスが検出されました。 こうしたことから、居酒屋店が原因とするノロウイルスの集団食中毒と断定し、市は2日から2日間の営業停止を命じました。 発症した17人のうち1人は入院したということですが、いずれも快方に向かっているということです。